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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
外伝 苗っち、幻想郷に来たいきさつ
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なか難しく、特に思想面はこっちでも結構ゆるいのか分からないことが多い毎日だが、とにかく最大の目的である力のコントロールは割とちゃんとできている。最近は複数の
宝貝
(
ぱおぺえ
)
を使った実戦訓練も行ってて、これが大変だけど面白い。
私生活の方も分身の私+
太乙
(
たいいつ
)
さんの作ったコピーボディで過ごせている。道士になった苗と魔法使いになった苗で分離しながらも両方が使える私って実は凄く頭おかしいんじゃないだろうか?
こちらに来てからは驚きの連続だった。だって仙人界っていうからなんか空の上とかに行くのかなーって思ってたら……ワープゾーン通って地球の外だもん!宝貝は科学で作られた兵器?人類の始祖?妖怪仙人?最早知らないことだらけで頭がコんガらガっちだよ!お前らの様な仙人が居るか!!
私をここに連れてきた呂望お兄ちゃんにも驚かされた。
街の占い師だと完全に思い込んでたら、実は占いというより
呪
(
まじな
)
いのガチ勢だったんだもん。あゆあゆの件のお礼代わりにおにーさん→お兄ちゃんに昇格させたんだけど……お兄ちゃんは仙人界ではとんでもなく偉い人だったらしい。だって辿り着いて直ぐに教主さんっていう超が付くほど偉い人が出迎えに走って来たんだもん。
皆お兄ちゃんにも驚いてたけど私にもすごく驚いてたみたい。
燃燈
(
ねんとう
)
さんとか
聞仲
(
ぶんちゅう
)
さんとかは最初凄い目つきでこっちを睨んできたからついついお兄ちゃんの背中に逃げ込んじゃったよ……
何でも私の仙道エネルギー(リンカーコアや魔力とも関係があるらしい)は洒落にならない位デカイらしく、間違った使い方をすれば星が滅ぶらしい。なにそれこわい。知ってたけど。
だって私はその力を御すために来たんだもん。
あの事件の時みたいな思いは……もう2度としたくないからね。
「ね、ぽんず?」
「まーお」
今日も私は修行を続けている。ぽんずはこっちに来てから身体がめきめき大型化し、今ではライオンよりさらに一回り大きいくらいのサイズと化している。お兄ちゃん曰くこっちにきて急激に”妖精化”が進んだらしいが……詳しい理由はよく分からない。
とは言っても普段歩き回る時は変身魔法で普通の大山猫形態に戻っている訳だが。空を飛ぶ時だけ大型化し、その背中に乗せてもらっている。
まぁおかげでぽんずは今は「使い魔兼幻獣兼妖怪道士兼ペット」という訳のわからない状態になっているのだけれども。
「おぉーい!苗ちゃーん!
白額虎
(
はくがくこ
)
ー!!」
「あれ?白鶴さん?」
「まぅ?」
ふと空を見上げると、先輩道士の
白鶴童子
(
はくつるどうじ
)
がこっちまで飛んできていた。名前のまんま白い鶴の姿をした仙人で、お兄ちゃんの同期みたいな人(……人?)らしい。
ちなみに白額虎というのはぽんずの事だ。ピエロ
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