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光明の魔導師〜眩き妖精の物語〜
ちょっと長めのプロローグ
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もワシの都合。ワシが作り上げた魔法で危うくなった人間界の事を任せようと、輪廻の輪へと還元されるはずの魂をとっ捕まえてきてしまった。この老いぼれのワガママのために。」




すまなそうにうつむきながら、俺に語るジジイ……いや、神か。




「故に!」




急にでかい声出すな、こえーな!




「お主を信じ、お主にはワシの力そのものを与えよう!」





「ジジイのチカラ?」




「そうじゃ。この世界にある"魔法"、"呪法"や、それ以外のどれにも当てはまらん、正真正銘の神の力"界法"じゃ!人間では"神通力"と呼ぶ者もいるようじゃのう。」




「ほほう、そいつは太っ腹なこったな。だがあいにくと俺は魔法なんざ使ったこともねえし、ましてやそんな大仰なモン使いこなせるとは思わねえんだが」





「そのためにまずは一つ、ワシの肉体を素材として作ったお主の体がある。なに、粉々に吹き飛ばされない限りあの肉体は何度でも再生する。」





は?ゾンビかなんかかよ?





「それにワシが直接、お主にその力の使い方を指南しよう。この天界でな。」



こうして俺の、奇妙なやり直し人生が始まったのであった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






あれから、本当に色々な事があった。まずは体術を徹底的に叩き込まれた。血反吐吐くくらいに。ちくしょうなんで俺がって言いたかったがあのジジイ怖い。切れると蝶怖い。


武器の訓練もした。色々な武器を試してみたが、俺には少し長めのツインサーベルが一番しっくりきた。



その先はもう、魔法の練習だった。いや、界法か。本当に便利だな。ちなみにこれ、消費魔力がヤヴァイ。蝶ヤヴァイ。どれくらいヤヴァイかというと、小技一つが禁忌魔法級の消費魔力だったり。界法こえー。


だがこの問題は、現在人間界で生成中の俺の体ではクリアされるそうだ。というのも、ジジイの作り出した"太陽核"とやらを、魔力の精製機関の代わりに入れたらしい。通常の魔導師はこの精製機関に大気中のエーテルナノを無意識に取り込み、それを自分の魔力に変換して貯蔵しているらしいのだが俺は違う。体の中に常に魔力の太陽のような、莫大な魔力を恒久的に精製する機関"太陽核"が入っている。


そして最後に、俺はジジイにある事を頼んだ。



「おいジジイ、一つ頼みがある」




「なんじゃ」




「ジジイの持ってる魔導書、何冊か人間界に持ってっていいか?」





「それはならん。じゃが一応理由を聞こうか」


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