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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
はぢめてのでぇと
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氏って…
なんか私より少女らしい。


ファンシーなお店を出ると丁度お昼ご飯時…
何だか遠くで『シーフードピザ』って単語が聞こえてきたので、港方面に戻りピザ屋を探す。
程なく海沿いのオープンテラスのピザ屋を発見。
ファンシーな彼氏と共に空いている席へと座り、シーフードピザを注文する。

オーシャンビューなこの席は最高で、本日の晴天と相俟って海が美しすぎるんです!
誰も祝ってくれないけど、自分の誕生日に満足していると、ウルフが先程購入した髪留めを取り出し私に見せてくる。
「はいマリー…」
可愛い髪留めが相当嬉しいらしく、頻りに私に自慢する…
無碍にするのも可哀想だし…
「うん…凄く可愛いね」
と、笑顔で答えてあげる大人な私。

「うん。可愛いよ…可愛いマリーが付けたら、もっと可愛いと思うよ。…はい、誕生日おめでとう」
「……………」
おや?
今、何と、仰いましたのでしょうか?

「あの〜…今、誕生日って言った?」
「うん、言ったよ…今日はマリーの誕生日だろ?」
「ど、どうして知ってるの?」
「リュカさんに聞いたんだ…きっと今晩は船内でパーティーをしてくれるハズだよ。だってその為にムリしてロマリアへ寄港したんだからね!」
あ、ヤバイ…嬉しすぎて涙が出てきた…

「本当はさ…エコナバーグで何か買うつもりだったんだけど、買い物する時間が全然無かったじゃん!だからモニカさんに無理言って、ロマリアまで急がせたんだ…」
何だこの男!?
何で私を泣かすのが上手いんだ!?
涙が溢れすぎて、全然髪留めが見えないじゃんか!

私の方が精神は年上なのよ!!
なのに何で私が泣かされてんの!?
「あ、あいあとう…」
もう泣きながらなので、何を言ってるのか自分でも判らないわよ!
すると彼は優しく髪留めを付けてくれた…
ダメ…もうムリ…
この人以外、男が見えないわ!







思いっきり泣きまくり、シーフードピザを平らげて、心とお腹を満足させた私達は、再度町中へ繰り出した。
正直言ってデートの続きってより、人目を逃れる物陰がないかを探してるんですけどね!
何の為に?って…オイオイ!
聞くなよ…野暮だなぁ…

そうして気が付けばロマリア城の前に辿り着く私達…
お城から出てくるお父さん達と鉢合わせ。
「あれ?何でお城から出てきたの?お父さん達だけ、お城でお持て成しされてたの?」
そう気軽に入って良い物じゃないでしょうに…
「そうなのよマリーちゃん!貴女のお父さんは、この国の王様に気に入られてるから、特別料理をご馳走になってたのよ!」
うわぁ、マジだ!?
お前等だけ良い物食いやがって…

「ズルイ!私もご馳走食べたかったのにぃ!………何、食べたの?」
こっちは誕生日なんだ
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