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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
闇の薬師×地獄×電子少女 
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彼は大道が言っていた言葉を、グロンギたちに向けた。

「さあ、地獄を楽しみな」

ルーグはブウロに向き直る。

接近。一体のグロンギが火を吐く。それはルーグに直撃する。

「無駄です・・・・・・!」

エターナルローブは全ての攻撃を弾く。そして。

『エターナル!マキシマムドライブ!!』

紫電が周囲に走り、ブウロの能力を封じた。

そしてもう一回押す。

『エターナル!マキシマムドライブ!!』

その足には蒼炎が宿る。

「くらえぇぇぇぇぇぇっ!!」

飛び回し蹴り。飛行能力を奪われたブウロの腹部に命中する。

これで終わりではない。さらに連続しての蹴り。

ブウロは蒼炎に焼き尽くされ、腹部の魔石『ゲブロン』が消滅し、爆発した。

だが、また増援。

「ちっ、まだ来るか!!」

Xの叫びに、クリスは冷静に答える。

「敵は約50体。時間がかかりそうだ」

『もう!冷静に言ってる場合じゃないでしょ!?一気に決めるわよ』

『ルーグ、協力してくれる?』

「分かりました!」

そのままクロエはルーグに背を預ける。

クロエの横顔が自分のすぐ横にあることにルーグは顔を赤らめたが、今はそんな状況ではない。

『行くよ・・・・・・!!』

更にXが二人の背中を押さえる。

ロング・トゥームの銃身が上下に展開する。

銃口には紫色のエネルギーが収束され、どんどんと大きくなっていく。

『ロスト・バージン!!』

瞬間、閃光。目の前にいた怪人たちは全て、塵も残さず消えていた。

ついでに三人は5メートル以上後ろへ吹っ飛ばされた。

ルーグはすぐに立ち上がると、廃屋へ入った。

目の前は惨状。

「ああ、ああああああああ!!」

追いついた神はルーグの肩を叩く。

「馬鹿野郎!泣く暇があるなら一人でも多く助けろ!!」

ルーグは頷き、生存者を探した。

それから二時間が過ぎた。

何人かは亡くなってしまったが、(じん)の神がかり的な治療術とルーグの薬。

この二つによって、ほとんどの患者は回復へ向かっている。

しかし、どうにもならない患者が一人だけいた。

妊婦である。

ルーグの薬には負担があるようで、母体に危険が及ぶ。

麻酔も加減が難しく、これも母体に危険が及ぶ。

ならどうするか。

神は母親の意識があることを確認し、問うた。

「これからあなたを助けます。しかし、もしかしたらお子さんが亡くなるかもしれない。どちらか選んでもらえますか?」

「神さん!?」

思わずルーグは叫んでいた。

正義の英雄が人間を見捨てる。その行為が信じられなかったからだ。

母親は答え
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