暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
闇の薬師×地獄×電子少女 
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型リボルバー、ロング・トゥームを撃ちながらクロエは言った。

「分かっている。セタップ!」

「変身」

仮面ライダーXに変身した神は、グロンギたちを縛り上げ、叩き潰していく。

グロンギの数が増えた。増援である。

『キリがない!!』

Xはルーグの方へと一つのナイフを投げる。

「戦う覚悟があるか、歌永薬斗」

『神さん、あなた、彼に戦わせるつもり!!?』

クロエの言葉を無視し、Xは仮面ライダー、人類を守る者として言葉を続けた。

「戦う覚悟があるならそれを握れ。誰かを癒すために薬を煎じるだけの手ではなく、守るために剣を使う手になって見せろ・・・・・・!!」

(誰かを癒すのではなくて・・・・・・そうなる前に守る手)

恐る恐る、ルーグはそのナイフを握った。

熱い。流れ込んでくる使用者の記憶。

途端、意識が反転し、目の前に男が現れる。

髪に青のメッシュを入れた男は、笑いながら言った。

「まさか・・・・・・お前のようなガキがこれを使うとはなぁ?」

「あなたは・・・・・・何者ですか」

その問いかけに、男は笑うのを止めて答えた。

「俺は傭兵部隊NEVERのリーダー。ま、最近は犯罪者って言われることが多くなったが・・・・・・大道克己だ」

「俺は今、お前の心を覗いた」

「!!」

ルーグはその場で固まった。自分のすべてを知られた。

「俺には居心地が悪いな。お前がいる場所は日差しが多すぎる」

「俺みたいに『愛した奴』を殺していたら、居心地よかったろうな」

「それ・・・・・・どういう事ですか」

ルーグは怒りを滲ませながら言った。それは当然の反応である。

自分が犯罪者と近い存在にされた。

さらに、自分の知られたくないことをすべて知られたのと同じなのだから。

「お前はいつでもこっちに来る可能性があるってこった」

「だがお前は、俺とは違って仲間や家族の大切さを知っているだろ?」

大道の冷たかった言葉が、少しだけ温かみを帯びた。

「それを殺されて、お前は耐えきれるか?俺みたいに壊れちまうだろう」

大道も愛した人を失った。

彼女のためになると思ってやったことが、結果的に彼女を死なせた。

「そうしないように、力を貸してやる」

そのままルーグは大道に追い出された。

けれど、ルーグの耳には大道の言葉が届いていた。

俺のようになるな。

意識が戻る。ルーグはエターナルエッジを握った。

そしてメモリのスイッチを押す。

『エターナル!!』

ルーグの周りに風が集まり、ローブを出現させる。

そして右目の星のペイントが変化し、右頬に碧い炎のペイントが描かれた。


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