問題児たちのギフト
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んて……」
「へぇ?俺並みにレアケースじゃねぇのか。白夜叉」
「荒谷君って格闘だけでなく剣も扱えるなんてね……」
「………荒谷ってすごかったんだね」
ほぼ全員が荒谷のギフトに驚いていた。荒谷自身もこんな力があるとは思ってもみなかったが。
(確かに剣術だけは学校の中でもズバ抜けてはいたがよもやここまでとは)
「っていうかさっき三人の内、一人って言ったよな。後二人は誰なんだ?」
「それは私でも知らん。一人の力は魔法の類だったと聞いたことがある。じゃが後の一人は全くわからん。わかることはその力に似ているのものを持っている奴が三人いるということだけじゃ」
「なるほどな。なら元の世界から引っ張りだすことは出来るのか?」
「無論、出来るじゃろ。じゃが自分が見た物か扱ってたものだけじゃがな」
「それだけで充分だ」
そういうと俺はあるものを強く念じ、召喚させようとした。すると、目の前から剣が光の中から出てきた。これこそ荒谷が愛用していた剣、龍椿剣だった。
「おぉーー!!すげぇな、これ!」
俺は興奮していた。心の中からすごく熱い想いがこみ上げてきた。俺は数時間振りに剣を振るってみた。
「うん。確かに俺の剣だな」
俺は軽く動かし、剣の感覚をなんとなく取り戻した。
「なんだか様になってるわね」
「えぇ。これが本来の荒谷様なのでしょうね」
「なんか、かっこよく見える?」
女性陣三人は少し荒谷に惹かれていた。その女性陣とは別に十六夜は今すぐにでも勝負したそうな目をしていた。
「おうおう、すげぇなおい!こんな相手が近くにいたなんてな!やりてぇ、超やりてぇ!!」
「お、やるか十六夜?」
十六夜はやる気満々だった。荒谷も剣を取り戻したせいかやる気が出ていた。今にも勝負が始まりそうな感じになると思い、黒ウサギは止めに入った。
「ってストップ、ストップですよ!!何勝手にここで勝負しようしてるんですか!!」
「チッ。面白くないな」
「まぁまた今度な」
俺は十六夜にそう言い、男と男の約束を交わした。
「またこれはすごい人材が入ったものだのぉ。おんし、名はなんといったか?」
「ん、俺か?俺の名前は荒谷。天童荒谷だぜ」
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