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問題児たちと1人の剣士が来るそうですよ?
問題児たちのギフト
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からない。だが勝ち目がないことは一目瞭然だ。しかし喧嘩を売ったのに取り下げるなんて、彼らのプライドが邪魔した。



しばしの静寂、諦めたように笑う十六夜が、ゆっくり挙手し、

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉。これだけのゲーム盤を用意出来るんだ。それに荒谷が言った通りに今のオレ達じゃ無理みたいだな。だから、今回は黙って試されてやるよ(・・・・・・・)、魔王様」

「ふふ。よかろう」

「も、もうお互いにもう少し相手を選んでください!“階層支配者”に喧嘩を売るなんて冗談にもほどがあります!三人は少しは荒谷さんを見習ってください!それに白夜叉様が魔王だっだのは、もう何千年も前の話じゃないですか!!」

「何?じゃあ元・魔王様ってことか?」

「ていうか箱庭ってそんな昔からあったのかよ」

「はてさて、どうだったかな?」

ケラケラと悪戯っぽく笑う白夜叉。その行動に黒ウサギと四人は肩を落とし、呆れ果てた。

「で、ゲームはどうするんだ?」

「お、そうだったのぅ。おんしらにはあれの相手をしてもらおうかの」

すると、湖畔を挟んだ向こう岸にある山脈から一体の動物がこっちに向かってきた。いや、動物というより獣か。確かこれは……。

「グリフォン!!」

その獣を見た途端、耀は驚愕と歓喜のこもった声を上げた。

「ふふん、如何にも。あやつこそ鳥の王として獣の王、グリフォンじゃ。おんしらにはこのグリフォンで力、知恵、勇気の何れかを比べ合い、背にまたがって湖畔を舞う事が
出来ればクリア、という事にしようか」

一瞬ト○イ○○ースかよとは思ったがそこは置いとこう。
白夜叉が双女神の紋が入ったカードを取り出した。すると虚空から羊皮紙が現れる。これは“主催者権限”にのみ許された紙で“契約書類|《ギアスロール》”という。いうなれば、ゲームの説明書だ。

『ギフトゲーム名“鷲獅子の手綱”
・プレイヤー一覧 逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀、天童荒谷
・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。
・クリア方法 力、知恵、勇気の何それかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

宣誓 上記を尊重し、誇りと旗印とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。 “サウザンドアイズ”印』

「で、誰が……」

「私がやる」

俺がみんなに聞こうと思った矢先、春日部がビシッと手を挙げていた。その瞳はグリフォンを羨望の眼差しで見つめ、彼女にしては珍しく熱い視線だ。

「いいのか、二人共?先手譲って」

「あぁ、先手は譲ってやる。失敗するなよ春日部」

「気をつけてね、春日部さん」

「うん、頑張る」

春日部
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