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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第19話「Uへの道/奥義と恐怖と謎の男」
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道を歩むことは出来ないと知っていたから。
グウェンも気づいていた。でも、それは言うべきことではないと思っていた。
気づいたとしても、きっとどうしようもないことも理解できていた。
…最初に霊波バッグを使った時、彼女はずっと泣き続けていた。
それを見ていたから、言うべきではないことと思っていた。
そうだ。彼女はやはり、ただの15歳の少女なのだ。今は、まだ。
リックはイダが泣き止むまで、ずっとイダの頭と頬を撫で続け、
そしてグウェンはそれを見つめながらまんじりともせず立ちすくんでいた…
シドも、ストランディンも、フェーブルも。
化物は、あの巨熊は現れなかった。
赤い赤い海の中、父親と仲間は、娘が泣き止む時を待ち続ける。
―――その時間は永遠のようにも思えていた。
続く。
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