マブラヴ
0898話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
じか。
「アメリカに渡したのはジン。MSという機種の中では初めて実戦に使われた機体で、それだけに性能はストライクダガーに比べると低い。オーストラリアに渡したのはシグーといってジンの上位機種で、性能はストライクダガーと同じか、あるいはちょっと上かもしれないな。……ただし、それはあくまでも機体性能だけだ。その2国に渡したのはあくまでも機体だけで、武器は渡していない。ビーム兵器に関しては、この世界で最も進んでいるのは間違いなく日本だよ」
「それは否定しないが、出来ればもう少し色を付けて欲しいところだね」
小さく肩を竦める崇継。
そんな俺達を尻目に、恭子はダガーLの頭部と胸部にある2門ずつのバルカン砲で的を貫いていく。
『12.5mmではありますが、4門あるというのは便利ですね。この辺の技術が戦術機に流用出来ればいいのですが。要撃級や戦車級には効果が無くても、小型種に関しては十分な威力ですし。それに牽制として考えれば十分ですから』
「けど、内蔵武器というのは弾丸の重さの関係で運動性を重視している今の戦術機にはちょっと向かないね」
通信機越しに、崇継が恭子にそう返す。
確かにその辺はMSと戦術機が持っている基礎的な技術の差だろうな。
MSならある程度の内蔵武器を可能にするだけの余裕がある。だが、基礎技術の低いこの世界で作られた戦術機にはその辺の余裕がない。
まぁ、F-4みたいに防御力重視の機体なら、その辺はどうにか融通が利かせられるかもしれないが。
もし第2世代、第3世代の戦術機に内蔵武器を組み込んだとしても、その運動性を重視するという理由から、それ程の弾薬を積み込む事は出来ないだろう。
それならいっそ、グロウセイヴァーで使っていたバルカンポッドみたいな感じで使い捨てに出来る武器の方がまだ使えそうな気がする。
そんな風に考えつつ、この世界の一流パイロットがダガーLに乗った時のデータを十分取らせて貰うのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ