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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十五話 慌しい年明け
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を飲みに来たりしないさ」
「そそ、士郎君のお茶はとっても魅力的だけどね。
 ここに来たのはエステート補佐官から士郎君宛ての書類を預かったついでに様子を見にね。
 そこでレティ提督達とすれ違ったけど」

 エイミィさんから書類の入った封筒を受け取り、先ほどの書類と同じように『エステート補佐官より』『優先』と書いた付箋を張り、士郎の仮デスクに置き

「運用部で書類が滞っているので、お願いしました。
 ロッテは新規端末一式の運び入れとヘルプ要員です。
 と、すみません」

 部屋の通信が鳴り、二人に断って士郎が通信を受ける。

「お疲れ様です、衛宮です」
「お疲れ様です。
 先ほどの備品リストなのですが、申し訳ありません。
 資材部の在庫リストに不備がありまして個数に不足があるものがいくつかあるのですが」
「ないものは補充され次第でかまいません。
 とりあえず備品リストであるものをお願いします」
「了解しました。
 では失礼します」
「お願いします」

 局員と対等どころか、年上のはずの局員のほうが士郎に下手に出ているという光景を目にして、ある意味士郎らしいと苦笑するクロノとエイミィだが、来るタイミングが悪かった。

「ところでクロノとエイミィは手が空いてるか?」

 通信が終わり、二人に視線を向けることなく、そのままなにやら操作しながら投げられた士郎の言葉

「ああ、特に急ぎの仕事はない」
「うん、私も大丈夫だよ」

 書類を届けてほしいとか、何かお願いをされるのかと思い正直に答えた二人だが

「それはよかった。
 エイミィ、新規端末一式がもうすぐ運び込まれるから、端末のバージョン更新を頼む。
 クロノはバージョン更新が完了した端末の設置とグレアム提督宛に来ている魔術関連の質問項目の回答を埋めてくれ」
「「……はい!?」」

 士郎からのいきなりに作業指示に目を丸くする二人。

「いや、待て。
 士郎、手伝うのはいいが、他部署の手伝いとなると上に話を通しておかないと」
「問題ない」

 その言葉とほぼ同時に開かれる通信モニター。

「お疲れ様です。リンディ提督」
「はい、お疲れ様です。
 何かあったの?」
「新部署の立ち上げの作業要員が足りていないのでクロノ・ハラオウン執務官とエイミィ・リミエッタ執務官補佐を二時間程、貸していただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「いいわよ。
 急ぎの仕事も今はないしね」
「ありがとうございます。
 このお礼はまた別の機会に」
「はい、期待してます。
 じゃあ、頑張ってね」

 手を振るリンディに頭を下げ、通信を閉じ、クロノ達に振り返る士郎。

「直属の上司の許可も取得したから頼んだぞ、二人共」
「はあ
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