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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十五話 慌しい年明け
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仕事をしたことがないし、ロッテは性格上苦手としている。
アリアはまともに出来るが処理能力は士郎がこの四人の中ではずば抜けており結局士郎が主体となっているのだ。
つまりは士郎は小学生の生活、デバイスの開発試験立会い、新部署の立ち上げ、新規嘱託職員として技能測定や書類などの業務まで行っているのだ。
そんな時
「お疲れ様、調子はどう?」
「レティ提督、お疲れ様です。
デバイスの受渡しと起動試験時間の変更、人事部、経理部からのグレアム提督のサインが必要な書類の滞留、出向候補部隊からの問い合わせが十六。
まあ、昨日より滞留若干増といったところですか」
「……それを平然と答える方がすごいわね。
魔導師じゃなくて事務員で良いからうちに来ない?」
「候補の一つとして考えておきます」
残念と首をすくめるレティだが、士郎の事務処理能力の高さを認めており、本気でほしい人材だと思っている。
出来ることなら自分の秘書として
「それで何かありましたか?
期限切れの書類はなかったと思いますが」
「それはないわよ。
息抜きがてらこれを届けに来ただけだから」
封筒を士郎に差し出すレティ。
「拝見しても?」
「ええ、大丈夫よ」
嘱託と正規局員では目を通してはまずい書類もあるので念のためレティに確認してから書類に目を通す士郎。
それは
「新規部隊の立ち上げ、正式承認書類ですか。
そういえば今までは仮承認でしたか」
「ええ、これで今日から正式に立ち上げ決定。
部署、課名もこれで決まったわ」
士郎の持つ書類には
『希少技術管理部魔術技術課』という部署名と課名が書かれていた。
「これでIDカードの所属部署、課の情報が更新されるから帰る前に人事課に寄ってね」
「了解しました」
「それじゃ頑張ってね」
「ありがとうございます。
ああ、それと」
士郎の言葉に首をかしげ、振り返るレティ。
「運用部で新規端末一式導入の書類が滞っているのでお願いします」
「まったくうちの子達は。
了解、急いで処理させるわ」
「ありがとうございます。
ロッテ、レティ提督についていってそのまま運び入れてくれ。
アリア、グレアム提督のメッセージはキャンセルだ」
「「は〜い」」
レティとロッテを見送って、書類を封筒に戻し、赤ペンで『優先確認』『人事課へIDカード更新』と書かれた付箋を封筒に貼り付けグレアムの書類が溜まっている仮デスクに置く。
それとほぼ同じタイミングで
「士郎、邪魔をするぞ」
「やっほ〜、士郎君」
クロノとエイミィがやってきた。
「いらっしゃい、バタバタしていてお茶も出せないが」
「この忙しいタイミングでお茶
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