第五話
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だ。余計に怖い。
『ふふっ、確かにそうですね。ケホケホ……よしよし』
「うん、怖かった……つい声を上げちゃうくらいには怖かった」
よしよし、という声だけでかなり癒されている。凄いな、ティアの声は。
『エアなでなでをしつつ……』
エアなでなでしてくれているのか、ティアよ。
『それで、そのサイトにはどこから飛んだんですか?』
「いや、サイトからって言うより……開いたら、飛んだ?」
『?』
うん、自分でも何を言ってるのか分からない。電話口の向こうでティアが首を捻っている光景が目に浮かぶ。
『じゃあ、そのサイトはなんていうサイトだったの?』
「ああ……『8番目のセカイ』、ってサイトだった」
『ええっ!?ッ、ケホッ、ケホッ、ケホッ!』
俺が口にした瞬間ティアが驚き、そしてものすごい咳き込んだ。
「ちょ、大丈夫か!?」
『だ、大丈夫。ちょっと驚き過ぎちゃったから……』
「ティアがそこまで驚くのも珍しいよな……どうしたんだ?」
『どうしたもなにも、そのサイトにつないだってことは、カミナ君は……あ、でも、元々は……』
「?」
ティアのテンションが一気に下がった。何があったんだ?
「ティア、どうした?テンションが上がったり下がったり」
『ううん、大丈夫。何でもないから。……『8番目のセカイ』って言うのはね、私みたいなオカルト好きにとっては超がつくくらい有名なサイトなんだけど』
「ティアはオカルト好きだったのか」
『うん。朝もそのお話したでしょ?』
そう言えば、確かにあの時のティアはいつも以上に興奮していた。
「じゃあ、なにかオカルト体験したらティアに相談するよ」
『えっと……ちゃんと寝てる?って聞けばいいのかな?』
「全く信じてないじゃないですか、ティアさん……」
まあ、それが普通の反応だけども。
「それで、何でそのサイトは有名なんだ?」
『それはね……そのサイトには、『実際にあった都市伝説』しか載ってないの』
「……マジで?」
『そう言われてるね』
ちょっと興味がわいてきた。都市伝説なんてものはそのほとんどが創作で、そうでないものも実際にあった話をより怖くしている。必ずどこか、『実際には怒りえない話』なはずだから。
確かに今日、夢で見たのと同じ猫を見たり不思議な少女に出会ったりしたが、それだって偶然だったりただの勘違いだったりするはずで。
『そこに記載されているのは、全て実際にあった都市伝説。つまり、どんなお化けが現れたものであっても、どんな被害があったものでも、全部本当のお話……なんだって』
「うわお……都市伝説ってのは、創作話なんじゃないのか?」
『うん。そして、だからこそそう言う『載ってるのは全て真実』みたいな
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