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101番目の百物語 畏集いし百鬼夜行
第五話
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せる。
 そうしたら『8番目のセカイ』に繋ぎます、と説明が出る。いや、何だ8番目のセカイって。

「何か元ネタがあるのか……?いや、輪廻は7だし、8まであるものなんて……」

 ……いかん、なんか集中して考えてしまった。細かいことを気にしたところで何も変わらんだろ。今この携帯について知ることが出来そうなものは、これしかないんだから。
 そう考えてそのアイコンを選択すると、真っ黒な画面に時計が回転する、ネット接続の画面になる。
 この代金ってどうするべきなんだろう……いや、押し付けられただけだし、俺に請求はこない……よな?
 そう半ば祈るような気持ちでいながらしばらく待つと、『8番目のセカイ』というタイトルが表示されて。
 その瞬間。



   パンパカパーン!

「うわぁ!?」

 突然鳴り響いたファンファーレの音に、思わずDフォンを落として壁まで後ずさってしまった。
 床に落ちたDフォンはブーブーと振動して動いている。今の俺の声で姉さん起こしてないといいんだけど……起こしちゃってたら、明日謝ろう。もうすぐ今日だけど。
 なんだか驚き過ぎてずれたことを考えながら、ベッドから乗り出して手を伸ばすと……

『おめでとうございます!』
「うわっ!?」

 でっかい声がDフォンから流れて、再びベッドの上を壁際まで移動する。突然音が鳴るだけでも驚くのに、なんか楽しげな声が聞こえてきたら、ビビっても仕方ないと思う。少しハスキーな女の人の声だったのも、その要因の一つだ。
 が、そんな俺の心情なんて無視して言葉は続けられる。

『貴方は見事、『百鬼夜行の主人公』に決定しました!いやあー、これは大変おめでたいことですよ!素晴らしい!』

 ノリ、軽いなぁ……ってか、百鬼夜行って……それ、主人公がいるとしたらぬらりひょんじゃないの?俺人間だよ?
 というか、この声どこかで聞いたことがあるような……ダメだ、思い出せない。結構特徴的なのに。
 でも、こんなにも胡散臭く話す知り合いなんていないし……やっぱり、気のせいなのか?というか、

「素晴らしい、とか言われても……」

 何が素晴らしいんだよ、それ。まさか、俺がぬらりひょんになるのか?あんな頭の長いおじいさん、嫌だぞ?
 とりあえず、拾って画面や内容を見ないと何も分からない。それに、とめることも出来ない。で、拾ってみると画面には『8番目のセカイへようこそ』と描かれていて、

『祝! 百鬼夜行の主人公! 神無月凪!』

 と、クリスマスツリーやらお正月やらお天気マークやら誕生日やら……とにかく様々なもので俺の名前が装飾されていた。ひたすら胡散臭い。お祝いって、やり過ぎると何にもありがたくないんだな。初めて知った。
 ってか、え?俺の名前!?何でサイ
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