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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
六王会議
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ている間にも、レンの足は主街区の転移門へ向かって走り出していた。










六王会議。

それは、アインクラッドの中で最強を誇る六人のプレイヤー、六王が唯一、一堂に集まり、今後の攻略行程、並びに問題、課題点を話し合うことだ。

その会議の決定は全攻略の目標となり、また、誰も逆らうことはできない。

そう、たとえ攻略組最大手ギルド、【聖竜連合】でも。










第六十一層主街区【ミンヘイ】

巨大な四つの尖塔を基点とした高い石垣に囲まれるこの街は、完全な正方形で、まるで江戸時代の城下町のような雰囲気のある日本家屋が立ち並ぶ風情溢れる街だ。

だが、そんな雰囲気をぶち壊しているのが、街の中央にそびえる白亜の高い尖塔だった。

通称《尖白塔(せんぱくとう)

その天高くそびえる尖塔は、同時に王達が集える唯一の場所でもあった。

その最上階、円形のその部屋の中心には、同じく円形の丸テーブルが配置されており、レンがその部屋に息せき切って飛び込んだ時には、すでにテーブルの周りの、高級そうな六つの革張りの椅子のうちの五つはすでに埋まっていた。

ギルド【血盟騎士団】団長、《神聖剣》ヒースクリフ。

ギルド【神聖爵連盟】ギルドマスター、《白銀(しろがね)戦神(せんしん)》ヴォルティス

ソロプレイヤー、《柔拳王(じゅうけんおう)》テオドラ

ギルド【風魔忍軍】(おさ)老僧(ろうそう)千手(せんじゅ)》シゲクニ

そして、ギルド【スリーピングナイツ】ギルドマスター、《絶剣》ユウキ。

男性陣は、レンが半笑いで入室しても、微苦笑を少しだけ強くしただけだが、

女性陣は……


「おせぇーよ!!ガキんちょ!」

「そーだよー!レン、遅い!!」

「ぐっ………うっ…………」

ダブルパンチを喰らい、レンはその場に呆気なくノックアウトする。

「まぁまぁ、良いではないか。卿ものっぴきならない大切な用事があったのだろう」

テーブルに座っていたヴォルティスが見かねて、重そうなヘビーアーマーの重さを感じさせない動きで立ち上がり、フォローを入れる。

すいません普通に狩りしてました、とは、言えないド迫力が、目の前の筋肉漢から立ち上ってる気がして、レンは開きかけた口を閉じた。

「さぁ、レンホウ君、まずは座りたまえ」

ヒースクリフが、感情の感じさせない笑みで言う。

レンは、女性陣のジト目をなるべく見ないようにして、席に着く。

「今日集まってもらったのは、皆ももうすでに知っているであろう。」

ヴォルティスが、雰囲気を鋭くさせ、厳かに言った。

そこで、ヴォルティスは言葉を切り、眠っているようにも見える
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