合体魔法
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鼻さんが何者なのかは知りませんが、そんな胡散臭い奴のことをどうして素直に信じるんですか?!あんな博打をするくらいなら、最初から私と一緒に戦えばよかったんですよ!」
「イゴールが胡散臭いとか……お前、言いたい放題だな。心配してくれるのはありがたいんだが、少し落ち着け」
チェフェイのあまりの剣幕に驚く徹だが、逆にそれが彼を冷静にさせた。
「むう、私は大変不満です。まだまだ全然言いたいりませんけど、結果がいい方に出た以上、これ以上は何を言っても無駄でしょう。だから、罰としてしばらく口を聞いてあげません」
徹のなだめる言葉に不満気ながらも矛を収めるチェフェイ。しかし、彼女はやられ放しで済ませるようなおとなしい女ではなかった。言うが早いか、チェフェイは徹の影に飛び込み姿を消したのだった。
「口を聞かないって、おい?チェフェイ?でてきてくれよ」
慌てて徹は影に向かって声をかけるが、姿を現すどころか、声すら返ってこない。
「ガハハハ、自業自得じゃな徹よ。女心と秋の空じゃ。そのうちに頭も冷えよう。今は、時が経つのを待つのじゃな。それにお前、あやつだけで済むと思ったら、大間違いじゃぞ」
「へっ?」
予想外の言葉に不思議そうな顔で聞き返す徹に雷鋼は神妙な顔で顎をしゃくって、背後を見るように促す。それにつられて背後を見た徹はそこで顔を蒼くして絶句した。
「!!!」
そこには怒り心頭の死の女神がいたのだから……。
彼女の説教はとてつもなく長く、それでいて精神的に凄まじくきついものであったことを追記しておく。また、チェフェイは一週間ずっと召喚に応じず、声すら返さなかったそうな。
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