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FOOLのアルカニスト
合体魔法
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、今説明するって……近い!近い!顔が近いぞチェフェイ!」

 徹が声に応じ、顔を向ければそこには好奇に彩られたそれでいて怒ったようなチェフェイの顔が至近距離にあった。後少し近ければ唇が重なってもおかしくない距離である。さしもの徹も大いに慌てた。

 「顔が近いくらいなんですか!なんでしたらキスでもしますか!とんでもない命令してきたと思ったら、あんなことを狙ってたなんて……あー、もう!私が納得いくまで一から十まで説明してもらいますからね!」

 だが、そんなことは関係ねえといわんばかりにさらに距離を詰めようとするチェフェイ。

 「待て待て待て!驚かせたようで悪かったし、説明もせずにとんでもない命令したのも悪かったよ。だから落ち着いてくれ」

 必死になって、チェフェイを宥めつつ接近を阻止する徹だったが、些か分が悪い。初めての試みだったせいか、思ったより消耗が激しかったのだ。そのせいで、思うように力が入らないからだった。

 「いちゃつくのはそこまでにせい。儂も説明して欲しいものじゃな。お前が何をしたのかをな」
  
 あわや押し切られるというところで徹を救ったのは雷鋼の鶴の一声であった。徹の予想通り、その体には傷一つない。

 「むー、いいところだったのに……また、邪魔してくれやがりましたね、この糞爺!当たり所悪く先の攻撃で死んでいればよかったのに」

 仕方なしに密着状態にあった体を離すチェフェイ。不機嫌そうにむくれた顔でぼやくが、当たり所が悪くというあたり、彼女も雷鋼の力量を認めてはいるようだ。

 「ふん、あの程度の攻撃で死ねる程やわな体しとらんわい。まともに受けたとはいえ、咄嗟に硬気功で強化した肉体ならば、あの程度の針どうということはないわ」

 「ちっ、化物爺め。死ねばいいのに」

 「主にだけは言われとうないわ、化け狐。で、徹よ。説明してもらおうか。お前が何をしたのかをな」

 ドロドロに怨嗟が篭ったチェフェイの言葉をこともげに流して、説明を促す雷鋼。

 「えーとですね……」

 徹は、合体魔法についての詳細を語った。己が思いついた代替策等も含めて全部を。

 「なるほどのう」

 「馬鹿ですか主様は?ああ、そうなんですね、馬鹿なんですね」

 考えたものだと感心する雷鋼を余所に、チェフェイは怒り心頭であった。

 「馬鹿って、お前……。いや、俺なりに勝算があって」

 「勝算?試したこともないことに命をかけるのが勝算?いいですか主様、それは勝算などとは言いません。博打というんです。博打に命をかけるのは古来より愚か者だけです!」

 「いや、それはその通りなんだが……。一応、できるという確信というか情報があってな」

 「ベルベットルームとやらですか?その長
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