ターン18 冥府の姫と純白の龍
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ここはお帰り願おうかな、だってさ。ドロー!ワイトキングを召喚、さらに青眼を攻撃表示に変更!青眼2体で相打ちに、バースト・ストリーム!」
ワイトキング 攻2000
青眼の白龍 攻3000(破壊)→青眼の白龍 攻3000(破壊)
無論、夢想の行動は戦術としては何も間違っていない。相手の場を空にしてダイレクトアタックを叩き込む、基本中の基本の動きである。ただ単に彼女の運がなかった、それだけだ。
「そのままワイトキングで………」
「いいや、リバースカード発動!リビングデッドの呼び声で、もう一度青眼を呼び戻す!」
「そんな!」
青眼の白龍 攻3000
「………攻撃はやめ。ターンエンド、って言ってるみたい」
男 LP1400 手札:1
モンスター:青眼の白龍(攻・リビデ)
魔法・罠:リビングデッドの呼び声(青眼)
夢想 LP1900 手札:0
モンスター:ワイトキング(攻)
魔法・罠:なし
「俺のターンだ。ここでワイトキングを潰す!出て来い、阿修羅!」
三つの顔と六本の黄金の腕を持つ戦い好きの鬼の神をモチーフとした、全体攻撃の能力を持つモンスター。ワイトキングは例え戦闘破壊されても墓地のワイトを除外することで蘇る能力があるが、今のワイトの数ではその能力も2度までしか使うことができない。ただ彼女にとって唯一の救いは、阿修羅とワイトキングの攻撃力の都合上最初の一撃を青眼が決めざるを得ない、逆に言えば青眼のダイレクトアタックを受ける心配はないということである。
無論、そのことにはどちらのプレイヤーも気づいている。だからこそ夢想の目には戦闘ダメージによる衝撃を受ける覚悟とともに勝負を諦めない希望の色が見え、男の顔にはダメージこそ与えられるもののとどめを刺せないことに対する苛立ちの色が見える。2人の顔は皮肉なことに、盤面の優位性とはまるで逆の表情を浮かべていた。
「バトルだ、バトル!バースト・ストリーム!」
青眼の白龍 攻3000→ワイトキング 攻2000(破壊)
夢想 LP1900→900
「きゃあっ!ワイトキングは戦闘破壊された時、墓地に眠るワイトの魂を成仏させることで蘇るよ、ってさ」
ワイトキング 守1000
「阿修羅で攻撃!」
阿修羅 攻1700→ワイトキング 守1000(破壊)
「まだ何かしてくるかもしれないし、最後の一回も使っちゃおうかな、だってさ。ワイトキング、蘇生するみたい」
ワイトキング 守0
「深読みするのは勝手だが、俺にこれ以上の罠は張れないぜ?だが、的が増えたなら当然そいつもだ!」
阿修羅 攻1700→ワイトキング 守0(破壊)
六本の腕に全身の骨をへし折られ、今度こそ物言わぬ死
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