ターン18 冥府の姫と純白の龍
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でいるのは間違いなさそうだと結論付ける。巻き込まれまいと気を付けはするものの、ついついそのペースにつられて彼女も早足で外に出てデュエルディスクを構える。
「あと何分ある?早いとこ終わらせねえと俺まで巻き込まれちまう。よし、さっさと終わらせてやるよ」
「「デュエル!」」
「先行は俺、か。魔法カード、トレード・インを発動。手札に来たレベル8モンスター、青眼を捨てて2枚をドロー。カードを2枚セットして、ターンエンドだ」
「私のターン!」
モンスターはなく、場には2枚の伏せカードのみ。今なら楽に攻撃が通るとは思うものの、そんな簡単に事が運ぶわけがないと警戒する。
「魂を削る死霊を攻撃表示で召喚、バトル!」
魂を削る死霊 攻300
警戒するが、したからといって手札が変わるわけでもない。この手札なら返しの攻撃も十分防げると考え、いちかばちかの死霊の効果………戦闘ダメージを与えた時のハンデス能力を使ってみることにする。大鎌を掲げた死神がふわりと宙を舞い、力任せに振り下ろす。
「おっと、そんなのに構ってる暇はないもんでな。速攻魔法発動、銀龍の轟咆!このカードは墓地のドラゴン族通常モンスターを蘇生させる能力がある!甦れ、青眼!」
死霊の一撃に待ったをかけるように、青い体の巨体が地の底から現れる。その爪で鎌を払いのけようとして、
「手札からD.D.クロウの効果を発動!このカードを墓地に送って、貴方の墓地から轟咆よりも早く青眼を除外するみたいだよ」
どこからともなく飛んできた異次元のカラスがその体に特攻を仕掛け、ブルーアイズの体がぐにゃりと歪んで徐々に異次元に吸い込まれていく。轟咆が不発に終わったことで再び死霊の攻撃が繰り出される、かに思えたのだが。
「いいや、カウンタートラップ、天罰を発動!手札を1枚捨てて相手の効果の発動、つまりそのカラスを無効にして破壊する!」
「っ!!」
モンスターを出さなかったにもかかわらずの余裕っぷりから伏せを何かしらの蘇生カードと予想したところまではよかったのだが、もう1枚が天罰とはさすがに見抜けなかった夢想。再び空間を捻じ曲げて戻ってきた白い龍が、今度こそ死神の鎌を防いだ。
青眼の白龍 攻3000
「さ、することないならさっさとエンド宣言しな。何度も言ってる通り、時間は全然ないんだ」
「………カードを3枚セットして、ターンエンドするって」
男 LP4000 手札:2
モンスター:青眼の白龍(攻)
魔法・罠:なし
夢想 LP4000 手札:2
モンスター:魂を削る死霊(攻)
魔法・罠:2(伏せ)
「ほんじゃま、俺のターンですよっと。青き眼の乙女、召喚とくらぁ」
「そのカードは……
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