暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
哀しみと闇 共闘の月剣士と猫剣士
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くにいる奴らを斃させてくれ」

響鬼は了解、と言って、ジンをそこから退出させた。

「っ!!」

千里眼を再び発動。

魔化魍を切り裂いていくが、一体の魔化魍が切った瞬間分裂した。

「何!?」

もう一度、今度は細切れになるまで切り裂いていく。

だが、細切れにした分まで魔化魍は増えた。

その魔化魍の名は、ドロタボウ。

響鬼に登場する夏の魔化魍と呼ばれる種であり、毎年大量に湧くという。

そしてドロタボウは、響鬼操る音撃鼓でしか斃すことができない。

今ので魔化魍は大量に湧いてしまい、周りはドロタボウだらけだ。

ドロタボウは怪力もさながら、一番の特徴は全身から人間を溶かすほどの猛毒を出す。

絶体絶命のこの状況。それでもジンは生きることをあきらめない。

一体のドロタボウが、ジンに襲い掛かる。

だが運命は、彼に味方する。

「待ていっ!!」

爆裂音と炸裂音。

襲い掛かってきたドロタボウが、一瞬で飛び散ったのだ。

それに怒ったのか、ドロタボウたちが声のした方を向いた。

声が聞こえたのは崖の上から。丁度ここを見下ろすことができる場所だ。

ジンも思わず崖を見つめた。太陽の逆光を浴び、何かが腕を組んで立っている。

「優勢と劣勢には翼があり、常に戦う者の間を飛び交っている・・・・・・」

「例え、絶望の淵へ追われても、勝負は一瞬で状況を変える・・・・・・」

「人それを、回天という!」

その姿にジンは思わず、誰だ・・・・・・!?呟いた。

「いつもなら名乗らんが・・・・・・ここは名乗らせてもらおう」

「秘密動物部隊アニマ、元隊長ルーク!」

「闇の支配からこの世を守れという命により、ここに正義の鉄槌を下す・・・・・・!!」

動物・・・?と首を傾げたジンの元へ、それは降り立った。

「闇ある所、光あり・・・・・・悪ある所、正義あり!」

「天空からの使者、ルーク!見参!!」

猫でした。

「ジン少年、響鬼から話は聞いているな!?」

「ああ、でもこいつらどうやって倒せばいい!?」

そう言ってる間にも、ドロタボウはこちらへと来る。

「なら、これを使え!」

ルークから渡されたのは、一本の刀。

刀身はすらりと長く、刃紋は重花丁子。刃の部分は鉛白色、それ以外は消炭色。

柄はシンプルな黒。そして黄金の線が入っている。

見るからに業物とわかる刀だ。

「これ・・・・・・!」

「少年、君が使え!」

ルークは言いながら、金のマグナム『ゴールド』と木のショットガン『ハリウッド』を一頻り撃つと、五行から火を司る『火燐』を抜刀してドロタボウを燃やし尽くしていく。

「その刀
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