第15話 魑魅魍魎の主、鬼と語る
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に有名なんですか?」
すると彼女は信じられない顔で即答した
「有名も何も、奴良組は江戸時代に入る前から江戸…東京を中心に関東一円を支配した任侠一家だよ!本当に知らないの!?」
「そんなに!?」 「そうなんですか!?」
「うん、私がまだ江戸にいた頃に何度か奴良組の方にお世話になった事があるよ」
千鶴の言葉に反応したのはリクオだった
「へぇ…アンタ、奴良組と縁がある人かい。それじゃぁ…」
リクオが千鶴に何か聞こうとしたとき廊下から別の声が響いた
「リクオ様ああああああああああぁぁぁっ!!!何処におられるのですかああああああぁぁっ!!!」
そんな声が響いたと思えば病室の扉を乱暴に開いたせいか、バタンと大きな音が響き其処に居たのは学園都市では見かけない制服を着た長い黒髪、首元にマフラーを巻き、水色の瞳の少女と今時見かけない特攻服を着た大男。その隣にはぬいぐるみの様な小さな人型のカラスが浮かんでいた
「おう、青にカラス。それに氷麗…やっと来たか」
「やっと来たか…じゃありませんよ!!いくらリクオ様が“ぬらりひょん”だからってお一人で突っ走らないでください!!着いて行く私たちの身になってくださいよ!!」
そう声を荒げる少女…雪女は涙目でリクオに詰め寄った。そんな状況に上条は再び声をかける
「あ〜…お話中のところ悪いんだけど、結局アンタ等は一体…?」
「ああ、そういや挨拶がまだだったな。氷麗、青、カラス挨拶してくれ」
「は、ハイ。私はリクオ様にお仕えする“雪女”の及川氷麗です。そしてこっちは…」
「奴良組の特攻隊長…“青田坊”だ。この姿の時は“倉田”って名乗ってるがな…」
「ワシは初代からお仕えする鴉天狗じゃ」
土方たちに自己紹介した3人のうちの1人の大男…青田坊は腕を組みながら名乗り終えると土方と千鶴は目を大きく見開き、青田坊を凝視する。
「青って…お前っ!本当にあの青田坊なのか!?」
「青さん!?」
土方と千鶴が驚きを隠せない声を上げると青田坊は土方と千鶴に懐かしい視線を送った
「久しぶりじゃねぇか…土方に雪村。最後に会ったのは雪村は江戸、土方たち新選組とは池田屋依頼だから…ざっと150年ぶりだな」
青田坊の言葉にリクオを除いて、病室に居る一同全員が驚いた表情を隠せなかった。だが一番驚いたのは千鶴だった。千鶴は土方が奴良組と面識があるという事実に驚きを隠せなかった
「土方さん!土方さんは奴良組と会った事があったんですか!?」
「ああ、だが俺と面識があるのは青田坊や黒田坊。それと二代目の奴良鯉伴だ。他にも居るがあいつ…鯉伴とは俺が薬売りして
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