第百七話
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ざわざバカ正直に言う必要はないよな。そう言ったところから既に戦いが始まってるようなものなんだから。
「それにしても、少なくとも五柱、か・・・俺が言えたことじゃないけど、結構殺してるな」
「いや、そうとは限らないだろう。草薙護堂のようなケースもあるのだから、何柱殺したのかはまだ何とも言えない」
そういやそうだった。その神が化身でも持ってる奴でそれを簒奪したのだとしたら、殺した神が少なくても使える権能は多い、みたいな感じになるのか。
「はぁ・・・これまでは相手の情報がある程度分かってる状態でカンピと戦ってたから、ここまで情報がないのはやりづらいな」
「普段一切相手のことが分からないのに神様をバンバン殺してるんだし、説得力無いよ!」
「ビ、ビアンカちゃん・・・」
ビアンカの無邪気な一言がぐさっときた。そして、桜の一言に少しばかり救われた。
「だとしても、カンピオーネは持ってる権能に統一性がないからな。何が飛び出してくるのやら、って感じなんだよ」
「えっと・・・ヒルコみたいな感じ、ですか?」
「そうそう、狐鳥の言うとおり」
あれはもう、何が来るのかわからなさ過ぎてどうしていいのか分からなくなってくるレベルだ。まだ見せてないものとかありそうで怖いもんだ。
「・・・それで、立夏は何か視えたか?」
「うーん、これは・・・水車?」
水車?
「宮殿。人浚い。奴隷。供物。加護を与えるもの・・・」
「おっかしいなー、軽くカオスだぁ・・・」
ヒルコほどではないにしても、中々に難しい神格ではあるのだろう。
嫌な予感がする・・・
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