第百六話
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力である、と言うのが私たちの総意なの」
「そこまでなっちゃうと、もうどう反応していいのやら・・・っ!?」
反射的に手に持っていたものを家の自室に『投函』しながら、武双の権能で作ったナイフを『召喚』。振り返りながら突き出された剣を弾いて立夏を庇うような体制をとります。
この気配、それにこの感覚は・・・
「・・・おかしいですね。今この時代にいる神殺しは八人全員と会っているはずなんですけど」
「ま、オレのことは知らなくて当然だろうよ。世間一般には知られてない・・・ってか、まだなってから二ヶ月もたってねえんだし」
クククッ、と笑うその男性を・・・本人の談によると九人目のカンピオーネをみながら体中に一気に呪力を流してブレスレットを破壊。そのまま一番使いなれた武器である槍を『召喚』して構えます。おそらく、彼の言は事実ですから。
「さて・・・ここで『目的は何ですか?』とか聞くのは野暮ですかね?」
「たりめえだろ。神と神殺しが出会ってすることなんて決まってんだからな」
まあ、その通りです。よっぽど特殊な事情でもない限りは、戦うのみでしょう。
神殺しは本能的に私たち『まつろわぬ神』などの強敵との戦いを望む。居場所が分かっているまつろわぬ神がいるのなら、そりゃくるでしょう。他の人たちが来ないのは武双によって契約をさせられているからですし。
「・・・狂気よ、我が手に集え」
唯一にして最大の権能でもある狂気を手に、そしてそのまま槍に宿らせてから状況を確認。武双がこの場にいない以上、ベストなのは彼を殺害しつつ立夏とともに問題なく逃げ切ることですけど・・・高望みせず、立夏を連れて逃げきることを最優先に考えましょう。周辺の被害なんかは・・・まあ、気にするまでもないですね。この際、どうなっても仕方ないです。
「じゃあ・・・いくぜ!」
そう言いながら先ほどと同じ剣で斬りかかってきたのを槍で弾き、そのまま穂先で突き刺して狂気を流し込もうとしますが・・・
「我は殻を纏う。環境に応じて得た殻よ、我を守護せよ!」
その穂先は彼の体に当たる前に弾かれました。言霊から察するに、何か透明な殻でも纏っているのでしょう。さて、殻を纏う神なんていたでしょうか・・・
せめてそれさえ分かれば、後は触れるだけでその権能を使えないようにすることができるのですけど。
「その者は生涯に一度、癒えぬ傷を負う。我、それを与える者也!」
その瞬間、繰りだされた剣を今度は弾くのではなく体勢を崩してでも避けます。理由は単純に、言霊にうすら寒いものを感じたから。言霊から単純に考えれば、治癒不可能な傷を負わされることになるでしょうから。
「オラッ!これで」
「火よ!」
体勢を崩したところにく
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