第百六話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はてっきり、調と切歌の二人で、と言う事になるかと思っていたのですが、切歌一人だけのようです。こうなってくると調は武双のことをどう思っているのかが気になりますね。
「で、ナーシャちゃんは相変わらず」
「ナーシャは氷柱のポジションを継いでるよね・・・と言うか、ウチって人でなければないほど積極的になれてない?」
まつろわぬ神である私や神祖であるナーシャはあまり積極的になれず、しかし他の人間である人たちは各々程度の差はあれなれているという・・・
「う〜ん・・・それは、どちらかろ言うと焦っている部分が・・・」
「焦ってる?」
一体何を・・・?武双に何かあるとは思えませんし・・・
「えっと・・・ほら、アー姉とソウ兄の出会いってかなりインパクトが強いじゃん?」
「・・・まつろわぬ神である私ですら、強い驚きを抱きましたからね」
恐れを見せず、親しげ。しかも家族にならないかと誘われたり、と言うのが私の感覚で出会ったその日のことになりますからね。さらに言えば、次の日には私を守るためにゼウスに戦いを挑んで、勝って・・・控えめに言っても、惚れてしまって仕方ないと思います。
「そう言うインパクトはソウ兄の中にもあるだろうし。だとするとアー姉に勝つには・・・というわけですよ」
「そう言うインパクトの話をすると、他にもいると思うんだけど・・・」
「いるんだけど、ちょっとね〜」
ふむ・・・
父や兄から性的虐待とでも言うべきものを(最後まではしてないとはいえ)受けていてそこから助けてもらった氷柱。
神への生贄としてまつろわぬウィツィロポチトリの命で捧げられそうになっていたところをウィツィロポチトリを殺す、と言う手段で助け出されたマリー。
まつろわぬザババのもつ『捕虜を捕まえ殺害する』と言う属性から捕らわれ、惨殺されそうになっていた切歌と調。
シヴァとの戦いにおいて助けられ、後にヒルコの中からも助けられ、神祖であるという事実を受け止める手助けとなってくれた武双。
さて、この五人と私との間にある違いと言えば・・・
「・・・武双にとってもインパクトが強かった?」
「そういうこと!これから先何があっても、ソウ兄の中では一番インパクトが強かった出来事になるだろうし」
好意がどうなるのかはともかく、確かに武双の記憶の中に占める割合、の様なものは大きくなるかもできません。
「そう言うわけで、割と必死なのです・・・ソウ兄がハーレムOKかどうかが大きい・・・」
「んー・・・」
割とOKな気がします。武双ですし。
他のところから送り込まれた人は拒否でしょうけど、そうでないのなら・・・ワンチャンありそうです。
「そう言うわけで、今ソウ兄の中の印象が一番強いのはアー姉であり、最有
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ