第百六話
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
配したのですが、その必要もなかったようです。悩んでいた時間、約六秒。
「実は、ソウ兄に何をプレゼントしたらいいのか悩んじゃって」
「・・・そこそこ長い間一緒にいるのに?」
「むしろ、いるからこそ、かな―・・・いや、うん。正直に言うと二たくで悩んでた」
「何と何?」
「一つは、今日買ったやつ。日用品がいいかなー、って」
確かに、普段使うものはいいと思います。あって困ることはないですから。
「で、もう一つはこう・・・私の体をリボンでくるくる巻いて、私自身をプレゼント!みたいな?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・へ?」
「私の体をリボンで・・・」
「いや、うん。大丈夫。聞こえてたから」
ただちょっと、理解の外側に飛んでいっただけで。
「えっと・・・それはやっぱり裸で?」
「うん。そっちのほうがそれっぽいでしょ?」
確かに、と言うよりもそっちのイメージしかないですけど・・・
「武双は、開けた瞬間に閉じると思うよ?」
「やっぱり?私もそう思ってやめたんだけど・・・ソウ兄って誘惑しても乗ってこないしなぁ・・・」
「そんなことしてるの!?」
同じ家にいながら、そんなこと知らなかった・・・けど、言われてみたらやってみそうな気も・・・
「・・・ちなみに、どんな?」
「誘惑してます、って言ったことはないけど・・・お風呂に直撃したり、下着で布団に忍び込んだり、添い寝したり?」
・・・私にできるのは最後の一個くらいでしょうか?もちろん、服は着たままですけど。
「ちなみに、他にもやってる人がいたり・・・?」
「んー・・・ビアンカちゃんは別の理由だから」
他の人と一緒じゃないと寝ることのできないビアンカは、最近ではローテーションで色んな人と一緒に寝ています。この時期はあったかいです。
「リズ姉・・・はソウ兄の入ってるお風呂に行くのをよく見るけど、たぶんあれ別の理由だし」
好意はあるんでしょうけど・・・そっちの関係ではなく、待つのが面倒なのでしょう。
「マー姉は間違いなく同じ目的じゃないかな?もっと他にもやってそうだけど」
「マリーはそうなんだろうなぁ・・・」
神代家の中で一番早い段階で武双に告白したマリー。それからのことを考えると、性格もあの性格ですし確定でしょうね。
「氷柱ちゃんは、たまに添い寝してるよ?」
「あの子はようやく素直になれたんだ・・・」
少なくとも、私が神代家に来たばかりの頃・・・何かキツイことを言ってしまっては自分の部屋で膝を抱えていたころに比べれば、かなり。
「切歌ちゃんは意外にも積極的になることが少ないんだけど、二人きりの時は何かしてそう」
私
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ