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少年と女神の物語
第百六話
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ってくれてよかったな〜」
「というと?」
「一言言えば日本の法律も憲法も変わるし、重婚だってしても何も言われないでしょ?」
「あぁ・・・」

 納得してしまう辺り私もどうかとは思いますが・・・確かにそれは必要になってくるかもしれません。
 そうなれば魔術や呪術関連に関わりのある、政治にもつながりのあるお偉いさんに『お願い(きょうはく)』すればすぐにでも書き換わるでしょう。他の国が何か言ってきたとしても、カンピオーネの名前を出せばすぐですし。
 ・・・私の名前でも同じことができそうですね、そういえば。この間世界の境界を部分的に狂わせてアストラル界に行ってスサノオノミコト・・・この国の結構偉いところにいるらしい()たちにあいさつしてきましたけど、国を壊すほど大暴れ!とかしない限りは好きにしろと言われましたし。隠居ジジイは表のことには極力首を突っ込まないんだとか。いただいたお茶、美味しかったです。

「・・・そう考えると、正史編纂委員会からしたらウチって絶対に手を出せないところ、と言う事になるの?」
「元々神代家は基本的に世界中のどの組織も手を出さないような家だったんだけど・・・ソウ兄がカンピオーネになって家族にアー姉が・・・まつろわぬ神がいるってことが世界中に知られてからはそれがさらに減ったかな〜。組織潰しとか最近してないし」
「逆らっちゃいけないものベスト2ですからね・・・ナーシャはナーシャで神祖ですし」

 さっきあげた二つに比べれば脅威度は低いものの、人の域は超えています。

「そうじゃなくてもパパとママは神獣相手に出来ちゃうくらいに強いし、昔から神代家にいる人は色んなところに恩を売ってあるしで、どうせ何か言ったら断れないんだけど」

 広く根回しがしてあります。私の戸籍を依林姉さんが持ってきたのも討った恩の一つなんだとか。

「・・・よくよく考えてみると、ウチってかなり発言力があったりする?」
「立場的な意味じゃなければ、かなりあるんじゃないかな?ほら、カンピオーネが所属してるような機関って少ないし」

 その時点ですでに出あり、さらには家族という少数単位でトップクラスを集めたがゆえですか。確かにカンピオーネでどこかの組織に所属していると言えるのって黒王子に中国の教主、アニーくらいですし。その人たちもその人たちの領分に入らなければOKなはずですし。
 ・・・まあなんにしても、その辺りの細かいことは父さんと母さん、そして長男と次女に任せるとしましょう。

「そういえば、何で立夏は日にちをずらしてほしいって言ったの?」

 と言うわけで、話題転換です。

「・・・それ聞いちゃう?」
「まずかった?」
「そうじゃないんだけど・・・ま、いっか!」

 かなり悩んでいるような表情だったから心
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