第百六話
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の美少女』って感じで有名だし、いいんじゃない?」
「正直、他の人にそう思われてもなぁ・・・」
武双がどんな人が好きなのか分からない以上、後から対応できるように髪も伸ばしたのですけど・・・神性を抑えていても私の体はまつろわぬ神の物ですし、そもそも抑えるというよりは誤魔化すというのが正しいものでもあるために、基本的には人間の物とは違うわけで・・・何もしなければ私の身体は顕現した時のままですし、いくら工夫しても成長のスピードはとても遅い。武双は器用にやってカンピオーネになってからも普通の成長速度を保っていますけど。私も、まつろわぬ神でありながら少しは成長しているという奇跡に感謝するべきなのかもしれません。
せめてもの救いは、ギリシア神話では『女神と人との間に子を成す』と言う物語があるおかげでそういうことが可能であるという事でしょうか・・・
「・・・アー姉ってホント、ソウ兄のことが大好きだよね〜」
「ちょ、立夏!?」
不意打ちで顔が赤くなっているのが分かります。本当に私・・・
「アー姉ってかなり乙女になってるよね〜。たまに神様だってことを忘れちゃうくらい」
「それはまさに今思った。・・・それと、私が神だってことはたまに思い出すくらいでいいから」
「それにしたって、じゃない?アー姉ヒロイン度高すぎ」
・・・ヒロイン度ってどうやって計るんだろう?外見とか出会い方とか?
なんにしても、このまま妹にやられっぱなしと言うのも悔しいですし・・・
「・・・そう言う立夏は、武双のことをどう思ってるの?」
「ん?兄的な意味でも家族的な意味でも男性的な意味でも大好きだよ?」
・・・さも当然のことであるかのように言われ、逆にこっちがダメージを受けました。やっぱり、既に告白している組は強いですね・・・
「それにしても、ソウ兄は競争率が高すぎるんだよねぇ・・・」
「それは・・・ええ、たしかにそうですね・・・」
神代家だと御崎姉さんと狐鳥はベクトルが少し違いますし、ビアンカと桜、調はちょっと怪しい感じですけど、私を含めた他のメンバーは間違いないでしょう。
クラスメイトに聞いた話だと、生徒会でも会長さんと書記さんが怪しいようです。武双からたまに聞く話の限りでは(本人は気づいていないようですが)結構積極的な人の様ですし、三年もの間生徒会をやっていることから考えても強敵でしょう。夏休みの途中から武双の話し方が変わったことを考えても、何かしらの形で武双に気持ちを伝えたと考えていいでしょうし。朝倉梅先輩、侮れません。
書記さんは・・・たぶん大丈夫でしょう。綺麗な人ではありますがどこか残念ですし。名前は・・・何でしたっけ?
「そう言う意味では、ソウ兄がカンピオーネにな
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