第切話
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、山頂を目指すデス!」
「あ、ちょ!」
悪戯っぽい笑みを浮かべた切歌は、そのまま走りだした。
確かに、もう昼も過ぎて少し急がないと山頂につく前に真っ暗になる可能性もなくはないけど・・・
「走らないといけないほどじゃないだろ!」
「早く着く分にはいいんデスよ!ほら、早く早くデス!」
あぁもう・・・!ってか、恋人っぽくするって言ったのは切歌の方だったよな!?なのに何でこうなってるんだよ!いや、すっごく切歌らしいけど!切歌らしいけども!
◇◆◇◆◇
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ついた、デス・・・」
「息切れするぐらいなら、あんなに走らなければよかったのに・・・」
「山道を走るのが、意外と楽しかったんデスよ・・・」
そうか。それなら仕方ないね。というわけにもいかず、俺は建物の中に会った自販機で飲み物を買ってきて渡す。
「ぷはぁ、生き返ったデス」
「そいつはよかった。・・・それで?ここに来た理由・・・それも、わざわざ走ってこんな時間に」
今、切歌はバテてここの建物に有った椅子に横になってしまっている。そうなるくらいの勢いで走ってきただけあって今はまだ夕方だ。短いスカートで横になっているので色々と危ういんだけど・・・まあ、俺以外に人いないし、よしとするか。俺が出来る限り見ないようにすればいいだけだし。
「それはデスね・・・って、ムソウ。どこを見てるデスか!?」
「・・・悪い、俺も男なんだよ・・・」
「・・・はぁ、あの家に暮らしてるのに、慣れないんデスか?」
「慣れねえよ、絶対に・・・」
むしろ、あれだけの人数がみんな魅力的だから、どうにもならない。一瞬でも気を抜いていたら、ものすごくドキドキさせられるのだ。気を張っていないと表情に出てからかわれるので、気疲れは絶えなかったりするんだよなぁ・・・
「お前だって、男の俺が同じ家で暮らしてるからって慣れるわけじゃねえだろ?もし俺が家で上半身裸でいたらどう思う?」
「・・・ダメデス、それは」
「だからしてないだろ、俺は・・・」
まあ、ここ数年は風呂に突撃してくる人がいるから暑いときは脱いでいいんじゃないかとか思った時はあるけど。その度に、感覚が狂ってきてるなぁと実感する。
「それに、慣れられるってのも女子的にはどうなんだ?」
「あー・・・確かに、あんまりいい気はしないかもデス。そのままでいいデスよ、ムソウ!」
許可を頂けたので、このままでいくことにする。
いや、積極的に見るわけじゃないぞ?ついつい目が行っちゃうことはあるかもしれないけど。さすがにそれはどうしようもないので、仕方ない。うん。
「・・・それで、ここに来た理由は?」
「あ、そうデシた・・・」
切歌はそう言うと勢いよ
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