第切話
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ので、とりあえず切歌のペースに合わせて走る。
「山のなかにいい散歩道があるのか?」
「デス!毒蛇注意とか蜂に注意とかありマシたけど、たぶん大丈夫デス!」
「あー・・・まあ、俺がいれば大丈夫か」
「デース!」
医薬の酒、あれさえあれば毒はどうにかなるし。
そうでなくても、すぐに吸い出してしまえばいい。幸いにも、俺はそんな毒を飲もうがなんともないし。
「ちなみに切歌さんや。競争って言ってたが、負けた方には何かあるのか?」
「勝った方の言うことを一つ聞くデス!」
「ん、了解!」
その瞬間、俺はカンピオーネの身体能力をフルに発揮する。近くにまつろわぬ神がいるわけではないから本当の意味で、というわけではないが、まあ十分だろう。
「あっ・・・ず、ズルいデス!?」
「カンピオーネ相手に、勝負って言葉を使ったのが悪い!」
途中でどこの山なのか聞いていないことに気づいたが、知に富む偉大なる者(ルアド・ロエサ)があるためたいした問題にはならなかった。
◇◆◇◆◇
「負けたデス・・・」
「まあ、権能を使ってないとはいえ俺はカンピオーネだからな。勝てる人間なんて世界に数人いるかいないかだ」
「それはそうデスけど、なにも素の身体能力まで高くなくていいデスよ・・・」
「ま、ごもっともだな」
とは言え、そんなんじゃ神の相手なんか務まらない。いや、両腕失った状態でシヴァ倒したりした俺が言えたことじゃないが。
それでも、なぁ・・・ヒルコ戦では足が消滅しても太陽の力吸収したら生えたし、なくてもいいんじゃなてなくなっても元に戻るんだよ、うん。
「いや、そんな自分に対する言い訳とか要らないデス」
「なんでさらっと人の心を読むのでしょうか?」
「ウチの家族は分からない人の方が少ないデス。ムソーは分かりやすいデスから」
マジか・・・そういや、何人かにそんなこと言われたな・・・
「はぁ・・・で、ムソーはあたしに何を命令するデスか?」
「んー・・・保留で」
「それは禁止デス」
「マジデスか」
「マジデスよ」
ついデスが移ってしまったが、まさか保留禁止だとは。つっても、特に今命令したいことはないし・・・
「じゃあ、切歌は何をやらせようとしてたんだ?」
「ひ・・・秘密デス!」
「なら、それを言うのが命令の内容、ってことで」
まあ、少し興味はあるし、こんなところだろう。何より、延期を禁止した切歌が悪い。うん。
さて、どんなことが返ってくるのか・・・
「うぅ・・・鬼デス、悪魔デス」
「まあ、魔王とか呼ばれるな」
「もっとひどかったです・・・」
切歌はそう言いながら肩を落とし、赤くなった顔をそらして、
「今日一日、恋
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