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(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
YES! ウサギが呼びました!
箱庭に呼ばれたそうですよ?
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「風上に立たれたら嫌でもわかる」
『大体、真上から見たらまるわかりだった訳だしな』
『……逆にアレで隠れてるつもりか?』
「………へえ? 面白いなお前ら」


 黒ウサギは驚いて、茂みを揺らしてしまった。これ以上の不満が出てくる前に、と茂みから顔を少しだけ出した。


「や、やだなぁ。そんな怖い顔で見られると―――
『……面倒だ。……炙り出す』
『なら、俺も手伝うとしますか』
 ―――え?」


 そう言って徐ろに弓を取り出し、矢を十本以上番える飛鳥。そしてそれに同調する様に空中に投影品の刀剣類を出現させる。
 間近でそれを見ていた問題児3人は興味深そうにそれを見ており、逆に黒ウサギは驚愕のあまりに少しの間動けなくなった。


『……いいか、3秒以内に出てきやがれ。……でなきゃその飾り耳斬り飛ばす。……壱ィ』


 壱≠ニ言った瞬間に発射される矢と刀剣類。それらは寸分狂わず黒ウサギの居る場所に飛んでいった。


「フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!? に、二と三はどうしたので御座いますか!?」
『……弐と参? ……知らんな。……人間、壱だけ憶えてれば大体どうにかなる』
「そんな訳ないのデスヨーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」
「何あれ?」
「……コスプレ?」
「ヤハハ。髪を編んでウサミミ状にするとは酔狂なレイヤーだな」
「ち、違います! 黒ウサギはコスプレ等では―――
『……氷遁・黒龍暴風雪』
『ドルマドン』
 ―――イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!!?」


 それから小一時間程、空中召喚なんて言う非常識行為に対する制裁と言う名の飛鳥とフレメダのストレス発散が続いた。






――――――――――――






「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか冒頭の邂逅に小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
『……空中召喚をせず、召喚してすぐにお前が出てくればここまでしなかった』
「せ、正論過ぎて反論出来ないのデス」


 そう言ってorz状態になる黒ウサギ。しかし、暫くしてから半泣きの状態で復帰した。


「ハァ。もういいのデス。この黒ウサギのズタボロな心に免じて一つ、穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいのでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「あっは、取り付く島もないデスネ。もうやだァ」


 両手を上げ、降参のポーズをとりながら黒ウサギは、五人を値踏みしていた。結構ガチに泣きながら。そしてこれからの接し方を思案して―――


「えい」
「フギャ!」



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