暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
YES! ウサギが呼びました!
箱庭に呼ばれたそうですよ?
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の呟きに金髪の少女が答えた。
服をあらかた絞った金髪の少女は、濡れた髪を掻き上げ、尋ねた。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しておくぞ。お前らにもあの変な手紙が?」
「その通りだけど、そのお前っての訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「………春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。次に野蛮で凶暴そうなそこの貴女は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、逆廻さん」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから、覚悟しとけ、お嬢様」
言うやいなや、二人は火花バチバチの睨み合いを開始する。
かと思いきや、数秒でやめて飛鳥とフレメダの方を向き、同じ様な質問を投げ掛けた。
「最後に、どうやったのか知らないけど、水面に立ってた変な仮面を着けた和装の貴方と、飛行機みたいな機械に乗ってたのに私達を助けてくれなかった貴方は?」
『俺はフレメダ・セイヴェルン。お前等を乗せなかったのには罪悪感を抱いていないし、反省も後悔もしていない。大体、初対面の人間を助ける程お人好しじゃない訳なんでね。まあ、こんな所か。一応謝罪はしておこう』
『……藤丸。……よろしく、とだけは言っておこう』
「あら、貴方達は逆廻さんとは違ってちゃんと挨拶出来るようね。こちらこそよろしく」
十六夜はケタケタと笑い、久遠は顔をそむける。春日部は依然として我関せずを貫いている。フレメダは飛鳥に空で預かった煙管と火薬類を返し、飛鳥はその煙管に火をつけて煙を吹かし始めた。
そんな彼らを茂み彼ら見ていた黒ウサギは―――
「(うわぁ………。何やら一癖も二癖も有りそうな方ばかりですねェ)」
―――彼らの非協力的な態度がありありと想像でき、黒ウサギは心の中で溜息をついた。
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「……。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
呼び出した黒ウサギとしては、場がもっと混乱しているつもりであったため、出ていくタイミングを失ってしまったのだ。
そんな時、ふと十六夜が呟いた。
「――仕方がねえな。こうなったそこにいる奴にでも話を聞くか?」
「あら、貴女も気づいていたの?」
「当然。かくれんぼなら負け無しだぜ? そっちの3人も気づいていたんだろ
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