暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
YES! ウサギが呼びました!
箱庭に呼ばれたそうですよ?
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財産を、世界の全てを投げ捨て、
我らの箱庭≠ノ来られたし』』
手紙を手にした五人+二匹の視界が間を置かずに開けた。そして全員に襲い来る唐突な浮遊感。
急転直下、上空4000mほどの位置だろうか。
「わっ!?」
「きゃっ?!」
「えっ!?」
「にゃっ?!」
『……何故、空』
『知らないっすよ』
〈知らんな〉
少しばかりの悲鳴が木霊する。
五人+二匹の目の前に広がっていたのは、完全無欠に異世界だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『……フレメダ、お前は
天翔ける王の御座
(
ヴィマーナ
)
≠ノでも乗って降りてこい。……あ、序でにオレの手持ちの火薬類と煙管持っといてくれ。……オレと的盧はどうとでもなるから一緒に乗せなくて大丈夫だ』
『わかりましたよっと』
そう短く言葉を交わすと、飛鳥は火薬類と煙管を何処からともなく取り出し、フレメダに投げ渡す。フレメダはそれら全てを王の財宝≠ノ回収し、そのまま王の財宝≠ゥら天翔ける王の御座≠出してそれに乗る。そうした事に寄り、フレメダのみ落下を中断。但しその他は未だ落下中。
そして少しして立ち上る
三つ
(
・・
)
の大きな水柱と一つの小さな水柱。
フレメダはそれを見届けると、ヴィマーナ≠フ飛行高度を落とし、ヴィマーナ≠ゥら降りて王の財宝≠ノ仕舞う。そして、自分以外が落下した湖を見やるフレメダ。
その湖面には、ずぶ濡れになっている見知らぬ三人の少女達と溺れている三毛猫、そして湖面上に当たり前のように立っている飛鳥とその愛狼の的盧の姿があった。
――――――――――――――――――――
湖に落ちた三人と一匹は、湖面から顔を出すと口々に愚痴を言い始めた。
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜ。これなら石の中にでも呼び出された方がまだ親切だ」
「…………。いえ、石の中に呼び出されたら動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう、身勝手ね」
そう言って、育ちの良さそうな少女と、金髪で鋭い目付きの少女は岸へと上がった。続いて岸へ上がろうとする猫を抱えた少女を見て、飛鳥とギンコもそろそろ上がるか、と岸へと向かった。
「此処………どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」
三毛猫を抱えた少女
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