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『曹徳の奮闘記』改訂版
第六十二話
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「七乃? 話とは何………だ?」

 七乃がいる方向に振り返ると、そこには三人の般若がいた。

「………長門さん、お話があるんですよ」

「そうやな。ウチも話したい事があるしな」

「……………………」

 七乃と霞は笑顔で俺に話しかけ、桜花は無言で俺を見ていた。

 ………あれ? 俺、何かしたのか?

「何も覚えていないんですか?」

「その………さっぱりですはい」

 何か三人に怒られるような事をしたっけ?

「………さっき、夏蓮さんの左腕を斬る時に言いましたよね?」

 ………………あ。

『悪いな夏蓮。お前の左腕は俺が貰うから な。その代わり、面倒は見てやるッ!!』

 ……………………(滝汗)

「ど う い う 事 で す か?」

 な、七乃の笑顔がとてつもなく怖いッ!!

「いや……あの……何て言うか………言葉のあやと言うか、その場の雰囲気と言うか………」

 俺はゆっくりと戦略的後退をする。

「えぇ〜。じゃあ私の面倒を見るのは誰がするのよ〜」

ムニュ。

「ちょ、夏蓮ッ!?」

「あらぁ? どうしたの?」

 夏蓮が俺の左手に抱きついて、胸を押しつける。

「「「…………………」」」

 はうわッ!?

 ………さ、三人の視線が………。

「………私より大きいです……」

「ウチもそれなりにあるのにな………」

「………これが空気キャラか………」

 三人が夏蓮との胸を比べる。

 確かに夏蓮のはデカイけどな。

 てか桜花、それは言ったらあかんからな。

「長門があんな事を言うから、さっきから此処がキュンキュンとするのよ」

 夏蓮はそう言って、俺の左手を取り下腹部辺りに当てる。

「お、おい夏蓮………」

「「「……………………」」」

「ピイィッ!? ………あぅ………漏れたのじゃ」

 あ、美羽が三人の怒涛なる殺気に黄金水を漏らしたな。

「ぁ〜取りあえず三人共落ち着いて。ほら夏蓮も離れて」

「ぶぅ〜」

 夏蓮が頬を膨らませつつ離れる。

 ……………子どもかお前は。

「取りあえず、夏蓮に言った言葉だが責任は取るから」

 まぁ隻腕にしたのは俺が原因だからな。

 手を斬ったのは俺と違うけどな。

「………仕方ないですね」

「まぁ長門やからなぁ」

「………後で夜這いでもしに行くか」

 七乃と霞に溜め息を吐かれた。

 てか桜花、バッチこーい。(笑)





 そしてその夜。

「………何で皆さんおるんでしょうか?」

 夜中、寝ていたら四人が寝台に潜り込んできた。

『夜這い』


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