アイングラッド編
SAO編
《圏内事件》7
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れよな」
現れたのは攻略組ソロプレイヤー、《黒の剣士》キリトだった。
「よう、PoH。久しぶりだな。まだその趣味の悪い格好してんのか」
「……貴様には言われたくねぇな」
PoHの声には隠しきれない殺意を孕んでいた。
続いてジョニー・ブラックが上ずった声で喚いた。
「ンの野郎……!余裕かましてんじゃねーぞ!状況解ってんのか!」
「こいつの言うとおりだぜ、キリトよ。格好よく登場したのはいいけどな、いくら貴様でも、俺達3人を1人で相手出来ると思ってるのか?」
いかに攻略組トップの戦闘力をほこるキリトといえどもラフコフの幹部3人をまとめて倒せる訳がない。なぜ、せめて《紅き死神》か《閃光》を連れてこなかったのか?
「ま、無理だな。でもな、《紅き死神》がレッドプレイヤーが居るかもしれない所に来ないわけあるか?」
そう言って《黒の剣士》は丘の背後にある岩山を指差した。
刹那、フロアボスのような圧倒的な気配がそこに現れた。
岩山にいた人数は6人、全員が紅のローブを夜風になびかせている。
レッドギルド強行捕縛旅団、《紅蓮の夜》。
レッドプレイヤー達にとって恐怖の象徴である6人組がそこにいた。
攻略組でもその存在が定かでなく、有力な情報屋すら超高額なコルで情報規制をしかれている闇の集団。PKプレイヤーを捕縛するために存在し、小規模のレッドギルドが幾つも消されている。
シュミットは意図せずしてその構成員を知ることになった。
中央にいるのは《紅き死神》レイ。
その両端にいる5人はレイと同じぐらいの有名人だった。
攻略組最強ギルドの一角《オラトリオ・オーケストラ》の幹部5人。
すなわち、
《雷閃》カイト、《幻影刀》ユウリ、《道化師》ホルン、《仁王》リオ、《猴王》アード。
1人1人が最前線でソロプレイを可能とする程のハイレベルプレイヤー。
「これだけの戦力にたった3人で相手出来ると思ってるのか?」
「………Suck」
PoHは一言罵ると、キリトに《魔剣・友斬包丁》を突きだし、低く吐き捨てた。
「……《黒の剣士》。貴様だけは、いつか必ず地面に這わせてやる。大事なお仲間の血の海でごろごろ無様に転げさせてやるから、期待しといてくれよ」
言い終えると、頭上の《紅蓮の夜》を警戒しながら足早に去って言った。
ザザは数歩進んだ所で振り向くと、キリトといつの間にか隣に並んでいたレイに向かって囁いた。
「格好、つけやがって。次は俺が、馬でお前らを、追い回してやるからな」
「なら、頑張って練習しろよ。見た目ほど簡単じゃないぜ」
そう応じたキリトにザ
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