アイングラッド編
SAO編
《圏内事件》7
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
結論から言って事件の真相は呆気ないものだった。
シュミットに聞いた元《黄金林檎》のメンバーの名前の綴りでカインズの綴りが昨日確認した名前と違っていたのだ。
俺もそのメモは見たが、カインズの名前の綴りまで確認していなかったので気づかなかったのだ。
その情報を共有しようとしなかったのは俺の落ち度だからしょうがないとして、『演目《圏内殺人》』まで見抜けなかったのはヒジョーに悔しい。
トリックは簡単だ。
まず、前提としてヨルコさんとカインズのアバターのHPは1ドットたりとも減ってなかった。
そして、
@圏外にて武器を刺す。
A圏内に入って装備の耐久値が無くなると同時に転移結晶でテレポート
B装備の爆散と同時に消えたことにより、死亡エフェクトを演出。
というわけだ。
さて、事件も終わった事だし問題のレストランに行くか。
飽きた事象には興味はない。というか後は当事者達で決着を付けるべきだ。
「なあ……」
そこでキリトが声をあげる。
こいつとは何だかんだで長い付き合いなので、何となく分かる。
これは何も考えずにサラッと爆弾発言をする予兆だ。
「……なに?」
「アスナ。お前、結婚してたことあるの?」
ほらな?
ツンデレのツンが危険極まりない攻撃力をほこることに定評のある閃光様はこの2日間の間にキレぐせでもついたのか、間髪入れず攻撃姿勢に移行した。
「うそ、なし、今のなしなし!!そうゆう変な意味じゃなくて……お前さっき、結婚について何か言ってたろ?」
「言いました。それがどうかした?」
目が据わってますよアスナさん…。
「ええと……ぐ、具体的にはなんだっけ。ほら、ロマンチックだとかプラスチックだとか……」
プラスチックな訳ないだろ、よく考えろよ。
「誰もそんなこと言ってないわよ!ロマンチックでプラグマチックだって言ったの!プラグマチックっていうのは《実際的》って意味ですけどね、念のため!」
「実際的……SAOでの結婚が?」
「そうよ。だってある意味身も蓋もないでしょ、ストレージ共通化だなんて」
「ストレージ……共通化……」
………こいつめ。妙に鋭いな。俺も今その結論に達した。
「キリト、お前まさか……」
「いや……まだ確信はしてないんだが……。アスナ、離婚したとき、ストレージはどうなるんだ?」
「え……?ええっとね、確か、幾つかのオプションがあるのよ。自動分配とか、アイテムを交互に選択していくとか……私もよく覚えてないけど……」
「詳しく知りたいな。どうするか……そうだ、アスナ、試しに俺と」
わざとか?わざとなのか?お前実はそうやってこの子を怒らせるのが楽しいのか?
アスナさん、もはや怒りを通り越し
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ