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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第2話 戦艦三笠、着任
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絨毯の敷き詰められた階段を登った。


???


「…ってことがあった訳だ」
「ほほぅ、なるほどなぁ〜」
「あらあら♪」

提督執務室に入ると、丁度両親が執務に精を出していた。
両親も丁度休憩を挟む所だったこともあり、緑茶を頂くことになった。
未だ蝉が鳴き続ける鎮守府内には、一時の沈黙が流れていた。
丁度お昼時なので、緊急対応組の艦娘以外は全員食堂でお昼を頂いている時間だ。

「……っていうかあれ誰だよ親父。
不倫相手か?」
「んな訳あるか、俺は鳳翔さえ居れば充分だ」
「もう、あなたってば……///」

昼間から夫婦円満で暑苦しい事この上無いが、仲が良いのは良い事であるのは重々承知している為、口には出さない。

「……さて、実は大本営からお前の艦隊へ転属する艦の事で話がある」
「ん? ……ああ、あの話か。
でも大和達がもう居るけど良いのか?」
「天皇陛下直々の命令だ、こっちは従うほか無いさ。
それにもう来てもらってるしな」
「随分用意周到だな」
「……お入り下さい」


「失礼します」
「…ぶッふぉッ??」
「あっちゃちちッ??」
「あらあらあら♪」

飲んでいたお茶を勢い余って親父に噴きかける。
何故なら、扉から現れたのは、先程まで一緒にいた女性だったからだ。
海軍の二種軍衣を羽織り、腰には装飾の施された軍刀。
将官用の帽子の下には、あの流れるように煌びやかな金髪が伸びていた。

「何すんだよ一葉ッ??」
「それよりこの状況を説明しろ親父ッ??」

今にも取っ組み合いを始めそうな勢いに、鳳翔と女性はクスクスと笑っている。

「……改めまして、本日付でエインヘリアル艦隊へ転属となりました。
敷島型4番艦、戦艦三笠です。
久しぶりね、一葉」
「は、はい?」
「おいおい、三笠さんはお前の名付け親≠セぞ?
それに産まれたばかりのお前の乳母役≠烽オて頂いたんだ。
忘れるとか無いぞお前」
「は…はああ??」
「もう一葉に逢いたくてうずうずしてたんだから♪
正門前で会った時、定晴君に瓜二つでびっくりしたわ〜。
なかなか乳離れしなかったあの一葉がこんなに逞しくなるなんて…お姉さん嬉しいわ〜〜♪」
「ちょ……ま……」
「それにさっき私の下着を盗み見てたし……やっぱり男の子ね?」
「ほ〜〜ぅ……」
「あらあら♪」
「誤解だッ?? 不慮の事故だッ??」

全力で否定するも、親父はニヤニヤと笑っていた。
ムカついたので装備開発で出来た綿のような何かを投げ付けた。

「もうお姉さんお嫁に行けないわ……一葉が婿に来てくれないと駄目かも知れない……」
「そりゃいい、良かったな一葉、こんないい嫁さんが持てて」
「祝宴は何時にしましょうか、定晴君」

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