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猫の憂鬱
第2章
―3―
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を続けた。
「課長が居ないって良いなぁ、もう帰って来なくて良いのに。憤死万歳。」
加納の太腿に足を乗せ、龍太郎に肩と首のマッサージをさせる木島は、誠至高と云う顔で呟いたが、感じた獅子の視線に珈琲を吹き出した。其れが加納に掛かり、此のお馬鹿さんと顔面を叩かれた。
極楽から地獄に突き落とされた木島は慌てて課長を見たが、憤死寸前の怒りを纏う修羅所か菩薩のような顔で木島を見ていた。
「悟り、開いちゃったんじゃねぇの。」
井上の言葉に木島は身震い起こし、俺も悟りを開けんだろうかと、龍太郎は木島の肩から手を離した。
「電気治療してやるよ。」
「は…?」
聞こえた不吉な声。課長ですっぽり隠れていた秀一が白衣靡かせ現れ、逃げる木島の首を固定すると其の儘ショックペンを突き立てた。
「御苦労、シュウ。」
「なんのなんの、貴方の頼みなら。」
狼落とす位お安い御用、と床に倒れる木島を見た。調子に乗るなよ、と課長に蹴られたのは云う迄も無い。
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