――零章――
始動
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
クリル板で出来た分厚い透明なドアーの向こう、きちんと靴を履き、寝癖を一切見せない青く見える髪、血の滲まない形良い唇、丁度タイを締め終えた所だった。
「ふぅ、カッコいいー。」
白衣のポケットに両手を突っ込んだ秀一は口角を此れでもかと吊り上げ、赤い舌を覗かせた。
抜かれた手に持たれた眼鏡を、蛇を彷彿させる目元に掛けた。
「さあ、行こう。授業だ。」
タタン、と秀一は廊下でタップダンスのステップを踏み、水を得た魚の様に白衣を翻した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ