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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第27話 可能性
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れなかったのは九重先生のお弟子さんたちでしょう?」

「まあ、僕らは『忍び』だから、前面には出ないよ」

「しかたがないですね」

「ところで、今の技を達也くんに行なうのかな?」

「そのつもりですけど、全力で」

「あの連続の回転けりからの金的への蹴りや、金的へのけりから頭への蹴りを全力で行なうのかい?」

「相手は達也だし、生きたゾンビみたいなものだから、大丈夫でしょう」

一応師匠から、ここで九重先生を交えて話すぐらいなら大丈夫と確認はしている。なので、お弟子さんには半日ほど眠ってもらうぐらいの威力で、気絶してもらっている。

「確かに似ているかもしれないがねー」

「ちなみに今の話しは達也にはともかく、深雪さんには内緒でお願いしますね」

「……賢明な判断だと思うよ」

九重先生の額にうっすらと汗が浮かんだように見えるのは、気のせいではないだろう。

「まあ、僕の方も円明流合気術の方の『纏衣』で、分身に相手させることを明言しますので、達也が了承してくれたら、来週からは九重先生の一般のお弟子さんからは、見られない場所でできるとうれしいんですけど」

「ここは、僕の寺なんだけどね」

「師匠からは、月曜日に大穴をあけた魔法師をスターズが調査しだしていて、達也と深雪さんがその候補にはいっている。この情報の価値は高いと思いませんか? だそうです」

忍術使いは情報を集めるのが仕事だから、この前の日曜日に協会で手出ししないのは、仕方が無いとして、この情報を九重先生がすでにつかんでいるかどうか次第だろう。ちなみに僕も低い順位ながらその候補に入っているらしいが、九重先生に言わない方が良いとのことだ。

翌日の日曜日に、達也は、四葉家の当主である四葉真夜と同じような話を聞かされるのだが、それはこの場にいる2人とも知らない話であった。

「達也くんなら、2回目には対応するよ」

OKをもらえたということだ。3月生まれの僕としては、15歳になってようやく肉体の強化に取り組めている。その効果がようやくではじめてきたところで、自分の限界はまだわからない。

「けれど、円明流にさっきの金的蹴りから、反対の足からの頭への蹴りは無かったと思うが」

「あれ? 僕の母親の実家の空手道場の闇稽古の内容までは知りませんでしたか?」

「入ったときには使っていなかったんだろうね」

「そうでしたか。まあ、入れたのは風間さん1人だけですよね?」

「僕の弟子たちにも良い教訓だろう」

「どうせ田舎の空手道場ぐらい簡単に入れると思っているのでしょう。毅波(きば)の空手はケンカ空手ですから、魔法があるとわかったらそれも取り入れていきましたからねぇ」

そのあと、九重先生からの反応はなかったが、今
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