横浜騒乱編
第27話 可能性
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らかの魔法ガードが間にあったみたいで、骨は折れていないようだ。
その間に、レオも突撃していたが、レオの速度であの薄い刃、収束形魔法だからレオが得意な硬化魔法だろうが、水平切りにしようとしたところで、リユウはその上を飛んで蹴りを入れようとしている。そこへ七草先輩の第一射。大量の小粒な弾丸がリユウにあたって、リユウの起動をそらした。リユウの着地の瞬間にレオは切りかかったが、身体の速度差もあってレオは剣の内側に入り込まれ、今度は虎形拳のもろ手突きで飛ばされている。
その隙にというわけではないが、渡辺先輩が薬品入りのシリンダー容器を投げた。それは手首のスナップを利かせながらの魔法を使い、リユウのいたところで破裂をしたが、その時にリユウは、すでに斜め前方へ移動。僕から見ると渡辺先輩が間に入る位置だ。
七草先輩の第2射は入ったみたいだが、そのままつき速度をほとんど落とさずに進んでいるのは、プシオンや幽体でわかるのから、縮地の2連で渡辺先輩の直前でリユウを受け止めた。もちろん剣をつかってだが、行なったのは、身体には単なる気功で、剣には鋼気功を使っている。
協会で他のメンバーに見せたときには驚いていたようだが、はっきり言って対鋼気功用の武具じゃないので分が悪い。こちらの剣は、相手の服と皮膚までは届くが、そこまでだ。力技でこられると、ほとんどは避けるか、受け流すようにしか剣を使えない。弧を描くように動いてみせるが、隙をついての突きを放つも避けられる。
渡辺先輩は三節刀に『圧斬り(へしきぎり)』の術をだしているようだが、知覚速度はあってもそれに対応する身体の反射速度が足りなさそうなので、そこから離れるように誘導しながら、互いに細かく動き回っているので、七草先輩も渡辺先輩も手が出せない。ここで行なったのは『纏衣の逃げ水』で、それまでは避けるのを中心にしてリユウには、本体と幻術を重ねてみせていた。そして、実際にその瞬間に行なったのは、一瞬、剣から放して懐に入っての『寸勁波』。鋼気功を使ったときには、外部の感覚が鈍くなるから、拳を軽くあててからできる体術で、これができれば円明流合気術最高段位6段の体術。
肉体のリミッターを意識してはずし、拳を先に握り込む。そこに自分自身の拳へ振動魔法をかける。物理的に振動を相手へと伝えるためには、ある程度の面積が必要なので拳をしっかり握りこむ必要がある。鋼気功の専用武具ということで、全身がまさしく鋼で覆われている。しかし魔法的な振動は完全に封じ込めるが、それは逆に物理的な振動は肉体との接触面をつたわって、複雑な振動として脳を揺らしてしまい、そこで意識が遠のかせる。そうなれば鋼気功や硬気功はとけ、その直後に地面を土台として体内に勁を通していたのを拳にとどかせ、さらに3cmばかり拳を押し込む体術。
これだけ無茶を
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