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Holly Night
第1章・一年前
―3―
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がる子供達の頭を一つづつ拓也は撫でて行き、柳生は会釈して少女に続いた。
無事彼女を新しい施設に送り、入居手続きを済ませた頃にはもう六時だった。会ったのは午前中だ。
「そういや御前、腹大丈夫?」
帰りの車内で拓也は聞いた。
「あ、お昼食べて無いですね。忘れてました。」
「悪いな付き合わせて、奢るわ。何が良い?」
ハンドルやギアを撫でる拓也の細く薄っぺらい手を眺める柳生ははにかみ、じゃあファミレスで、と云った。
「おいおい、もちっと集れよ。私ぃ、銀座で御寿司食べたいなぁ、とか、代官山でぇフレンチかイタリアンが良いのぉ、とか。」
だから色気ねぇんだよ、と拓也の剣に柳生の心はぐっさり傷付いた。
お団子が少し萎れた。
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