横浜騒乱編
第２５話 迎撃チーム
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
輩は、七草先輩と相談をして『警戒チーム』――実態は迎撃チーム――として、２年生からは桐原先輩、五十里先輩、千代田先輩、壬生先輩で、１年生はレオ、幹比古、エリカ、深雪に僕となっている。指定された迎撃場所へ向かう分岐路で、
「壬生……お前はやっぱり後ろに下がっていてくれないか」
「桐原君、あたしだって剣士よ。あたしにも真剣勝負に挑む心構えぐらいある」
「止せよ！」
あー、内輪もめはやめてほしいなと、桐原先輩と、壬生先輩の方へ戻ろうとしたら、エリカが先んじていた。ここは、桐原先輩はともかく、壬生先輩のことはよく知らないから、剣道部によく行ってるエリカにまかせた方が良いだろうと、１年生チームが割り当てられた方に向かうことにした。
到着したところで、幹比古が呪符を風精にのせてばらまきはじめた。こちらの方が、気配を感じられる範囲より広い範囲を感じ取れるので、プシオンを感じ取る回数をこちらも減らすことができる。
遅れてきたエリカに、桐原先輩と壬生先輩の顛末を聞きたいのはやまやまだが、来たあとに何も言わないってことは、仲たがいはしていないのだろう。
そうして来た後の相手の第一陣だが、一見幹比古はおかしなことを言う。
「直立戦車……さっきとは違う。ずいぶん、人間的な動きだ」
「人間的？」
プシオンを経由して幽体を見た時に、１人は普通の人間だが、もう１人の魂はたしかに人間だが、幽体は２重にみえる。コアとなる部分と、それをつつみこむように広がった感じの幽体。両方とも人間の形をなしていないのだが、その霊波は人間的なものだ。人間というよりも地縛霊に近い感じだ。
「もうすぐ見える……そこ！」
「この相手はちょっと僕におこなわせてくれないか」
すでに左手に除霊のアルバイト用に使用している左手持ち用の汎用型ＣＡＤをもって、特定のキーを押し終えて、この手のタイプの地縛霊用の魔法を放つまでにしてある。
先頭の１台が現れてこちらへむきを変えた瞬間に、放った魔法は『浄魂の術』。魂とプシオンをつなぐ紐を切ることが目的の魔法だ。これで魂が上昇していくとともに、最後まで付随しているプシオンが少しずつ離れていく様がみえる。本来は、地縛霊用なので、生きている人間につかうべき魔法ではないのだが、この場では、ごまかすように振動系魔法との併用で、とにかく相手はすべて停止をした。
「戦闘用ロボット？」
「中のパイロットは死んでいるけれど、それとは別の生物の死がいもあるはずだからそれをみつけてほしい」
ロボットにも見える、その直立戦車をレオは、収束系魔法だが多分硬化魔法を発動した極薄の何かで、エリカは大太刀で、手際よくぶった切っていた。
１台は僕と幹比古のいう感じで、破壊してくれたので、プシオンがまだ残って
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除