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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第24話 101かよ
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の方は、あふれ出ていたプシオンの放出が大幅に減っている。どうも僕が思っていた内容とは、異なる性質の術だったのだろう。

「ご存分に」

「いってくる」

深雪と達也の会話のあと、風間少佐と達也は控え室からでていった。

しかし、達也が『デーモン・ライト』だと師匠は知っていて、勝ってこいって言ってたのだろうか。せめて、勝ち負けの条件をはっきりさせてもらえないと、殺し技をかけたとしても、聞いた通りの話なら、いくらでも復活してくるたちの悪い、妖魔と同じようなもんだぞ。そして、3年前の沖縄戦でのあれも、達也だったのだろうか。



僕らはシェルターへ避難する方向にきまったが、十文字先輩は魔法協会支部へ行くということで、2台のうち1台の車両と8人のうち2人の護衛がついていくというのが、あっさりときまったというか、こういう決断力というのが実戦をくぐりぬけた魔法師というものなのだろうか?

そして、藤林少尉の部下に先導されて、3年生は七草先輩、渡辺先輩に市原先輩。2年生は桐原先輩、五十里先輩、千代田先輩に壬生先輩。1年生はレオ、幹比古、エリカ、美月、深雪、ほのか、雫の僕の総勢15人。シェルターのある駅前広場にたどりつこうとしたが、何かの乗り物に乗った幽体が居る。一応、それまで、定期的にプシオンをサーチしたのが役にたったのだが、気配でも察知できる距離まで近づいた時に、先導している人にむかって、

「この先に乗り物が多分2台あって、動いているみたいですよ」

「それなら私が」

答えたのは、七草先輩だった。知覚系魔法「マルチ・スコープ」はこういう場面で使うのは正しいのだろう。

「直立戦車だわ」

「……そんなもの、一体どこから……」

「それで、生け捕りにしますか?」

「ええ、お願い」

返答は藤林少尉からだ。

行なったのは、幽体を現実の座標に置き換えて、そこに対して振動系魔法を放った。他人には気配をさぐって、そこに放ったと話せば、精度が異なるだけで、違いに大きな差がでるわけではない。まあ、一高の一部の人間は、僕がプシオンをかなり離れた距離でも観れるというのは知っているけれども、そんなに広く知れ渡っているわけでもないから、用心のためだ。

「完了です。普通なら数時間は気絶していますが、強制的に叩き起こすこともできます」

「確かに、動き回っていた2台とも止まっているわね」

こうして、シェルターに向かう途中、七草先輩から広場が陥没していることを聞かされたあとに、シェルターに避難した物は無事なようにみえるけれど、出入り口が埋もれて封鎖されているということ。そして、それを聞いた幹比古が、土精となんらかの感覚共有をおこなっているようで、その結果

「……誰かが生き埋めになっている形跡はありません」
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