横浜騒乱編
第24話 101かよ
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けど。
そんなことを考えながら会話をしていたら、七草先輩たちが入ってきて、かかった声は、
「まさか物理的に壊す必要があるとは思わなかったよ」
「世の中、知らない魔法ってやっぱり多いね」
「そんなこと、どうやって知ったの?」
うーん。師匠がエレクトロン・ソーサリスとネット・チェイスしていて、知った話だからなぁ。
「師匠に聞いただけです」
理由を聞かなかったことにしておけば、せいぜい聞いてみてくれ、というぐらいの計算は働いていたが、ここは追求されないで渡辺先輩から
「さて、これからどうするか、だが」
これを受けて七草先輩からは周囲の状況を告げたのと、市原先輩からは中条先輩たちが地下通路での遭遇戦にあってはいるが、もうすぐ駆逐できるという情報と、続けて渡辺先輩からは、
「シェルターはどの程度余裕があるのか分からないが、船の方は生憎と乗れそうにない。こうなればシェルターに向かうしかない、と思うんだが、皆はどう思う?」
十文字先輩は、桐原先輩と一緒に逃げ遅れた者がいないか確認の再開をしている中での問いだった。しかし、VIP会議室でシェルターに向かうつもりだったので、あとは誰が1年生の中では言い出すかである。VIP会議室で主にこの話題にふれていた、レオ、エリカ、幹比古そして達也をみると、達也は渡辺先輩とは違う方向をみている。あたりのプシオンをサーチしてみると、たしかに達也の向いている方向には、何かの乗り物に乗って座っているらしい幽体があるのはわかったが、もっとそばに女性と男性の幽体がいるのがわかった。一応、そちらに向けて、シルバー・ホーンを向けた。
そして、2人組の正体を探る前に、達也が自身のシルバー・ホーンを取り出して、例の発散系魔法を人物が乗ったらしい乗り物らしいものに放ったようだ。普段とは違い、多分魔法式だと思うのだが、それのサイオン量が多い。その幽体は、乗り物から落ちたような動作をしている。乗りものごと消したのか?
「……今の、なに……?」
七草先輩の聞きたい疑問ももっともだろうが、そう思った瞬間に、2人組のうち女性が入ってきた。
「お待たせ」
「藤林のお……お姉さんでしたか」
思わず、おばさんと呼びそうになってしまったのは内緒だ。
「えっ? えっ? もしかして響子さん?」
「お久しぶりね、真由美さん、陸名くん」
実際にあって話すのは、2年ぶりぐらいだろうか。藤林響子と師匠の対面時に引き合わせられたことがあるだけ。それを覚えられていて当然だよな。小野遥先生の気配を探査しているときに、こっちにも気が付いていたみたいだから、最低限調べてはいたのだろう。
そして、現れたのは良いとして、服装がなぜだか少尉の階級章をつけた軍服ということだ。この場合
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