暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
真なる武器は
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は表情を曇らせた。

「・・・・・・そうか、分かった。君の七割の枷は、取れたか。バイバイ」

リボルバーから弾丸が発射され、弾丸が次元を砕いた。

「・・・・・・・・・」

ぼそりと、sorrowは呟き、次元の先へ消えていった。

「!!?」

静寂だけがその場に残された。

ユキは最後にsorrowが呟いた一言を繰り返し言った。

「僕は・・・・・・未来の君・・・・・・?」

そんなバカなと思ったが、横から現れた少女が、心配そうな表情でこちらを見ている。

「大、丈夫・・・・・・?」

ユキは驚いた顔で少女を見つめた。

「どうして?」

「とって、も、哀し、い・・・・・・痛そう、な顔をしていたから・・・・・・」

カタコトのその言葉を聞き、ユキは上を向いた。

「大丈夫。痛くなんか・・・・・・ないよ」

少女の手を引こうとしたが、自身の体の事に気づき、手を引く。

「痛くなんか・・・・・・っ」

だけど。少女はユキの手を取った。

「痛く、ない。痛くな、い」

しゃがんだユキの頭を撫でながら、ユキは声を出した。

「え・・・・・・?」

「痛く、なくなっ、た?」

ユキは平気な顔で、少し笑った。

「帰ろうか・・・・・・」

そのまま少女の手を引いて、ユキは歩みだした。

けれど、少女は気づいていた。ユキの顔に、涙が流れている事を。

ユキはただ、気丈に振る舞おうとした。

孤独を恐れながら、優しさをその身に宿しながら。

そして最後に。本郷の言っていたことを思い出す。

お前は走る。仮面ライダー。その名と共に―――――――――。
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