暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
真なる武器は
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はさらに笑みを深め、言った。

「・・・・・・英雄は。その力を宿した体を」

「・・・・・・?」

リバルバーがユキの足を穿つ。手刀が空を切る。

仮面の男は一瞬でリボルバーを抜くと、そのままユキに構えた。

「地に落とされる」

断罪(ジャッジメント)

赤い光弾が炸裂する。世界が。全次元がそれに従った。

ユキの英雄の力を粉砕するべく、全次元がその法則に切り替わる。

「・・・・・・それがどうした」

けれど、ユキは無表情に。淡々と。冷酷に。

ライダーパンチを繰り出した。

「なっ・・・・・・!?」

飄々としていた仮面の男、否、sorrowの顔が驚愕に代わる。

「何で!?」

「あなたが《同質化(アシムレイト)》したのは言葉。世界を次元を創る前に、神様が創ったもの。人類以上に神に貢献し、神すらもそれがなくなると困る」

ユキが歩みだす。sorrowの顔には、驚愕と恐怖しかない。

「だけどあなたは、言葉の権利を強奪したんだ。言葉には、力がある。無条件に人を屈服させる力が。
たとえば、そうだな。軍の上官が無理やり無茶な命令を部下に命令するように。その上官を信頼していたら、部下は動いてくれるだろう。しかし、それと同時に信頼されてなくても部下は動いてしまう。それはなぜか?」

「恐怖だよ、僕。あんたは恐怖で・・・・・・世界を屈服させているんだ」

「あんたは世界と半分同質化することで、世界を脅かしているんだ。そして一つの世界が消えてしまうと、本来の物語が歩めなくなってしまう。そして、この世界に関わっている世界を、最悪の場合『破滅』に導いてしまう。だから次元は、あんたの命令にしぶしぶ従っているんだ。しかし、全部はできなかった。その体が耐え切れなかったんだろう?」

「・・・・・・ご名答だよ、ユキ。じゃあ今度は、なんで『言葉』が効かないか、僕の推測を言おう」

「君は『本郷』と同質化(アシムレイト)したね?SPIRITSはそのおかげでパワーアップした。だけど、あの『本郷』は、仮面ライダーが彼以降存在しない世界の住人だ。だが君は、仮面ライダーがそれ以降存在する世界の住人だ。その力が組み合わさった時、『本郷』ですら予測できぬ事態が君の体に起こった」

ユキは無言のまま、その話を聞いた。

「世界と世界、次元と次元が反発し合い、君はそれを無理やり安定させた。だから不安定な存在の君は、世界規模や一部分の規模の攻撃は何も通じない。もちろん存在、誰か一人でも、所持者が把握していようがなかろうが、全ての能力を君には効かない。でも君はいずれ世界から、次元から排除されるよ。不安定すぎて、次元や世界にとっては癌と同じなのだから。君の優しく、強く、愛され、嫌われる姿は・・・・・・」

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