特別編
第氷話
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とが、大好きなの」
「・・・そっか。あんなのとはいえ実の親に兄なんだから、恨んでくれてもいいと思うんだけど」
「恨みなんてないわよ。少なくとも、今はね」
氷柱はそう言って、俺の口に綿あめを押し付けてくる。それをかじると、口の中に優しい甘さが広がった。
「どう?美味しい?」
「ああ、うまいよ」
「当然よ。私が食べさせてあげたんだから」
ははっ、その通りだ。
俺は手に持っていたつまようじで最後の一個となったタコ焼きを刺し、
「ほら、お返しだ」
「ん。・・・うん、美味しい」
ほんの少しさめて食べごろの温度になったそれを、氷柱は目を細めておいしそうに食べてくれる。
大切な家族のそんな姿を見て、俺は・・・
「大好きよ、兄貴」
いつまでも守っていこうと、そう心に誓った。
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