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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三話 誘拐事件
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いる最中である。

「よし、大体は終わったな?」

『はい、大体は買い揃えましたね……おや?』

シンは全と会話している最中に異変を感じた。

「?どうした、シン」

『いえ……あの、黒い車なんですが……どこか、おかしくないですか?』

全は道路を走っている黒色の車を見つけた。

しかし、どこかおかしいところとでもあるというのだろうか?

「あ……中の様子が見れないようにしている」

中の様子を見ようとして見れない事に全は気づいた。

重要人物が移動しているというのならばわかる。しかしあそこまで徹底的に隠すのはどう考えてもおかしい。

と、その時車の中を見えないように覆っていた暗幕が少しだけ揺らいだ。

その際に全は見た。金色の髪をと紫色の髪を。

「…………………………」

全は関係ない、と割りきろうと思ったのだが





















思い出すのは、昔の記憶。

『じゃ、じゃあ……また、守ってくれる?』

守れたのは少女達の命。

『……守ってやるさ。こんな俺の血塗られた手でもいいのならな』

彼女達は全を怖がらなかった。

『関係ないよ。血塗られてても……全君のこの手は、私たちを守ってくれたから』

むしろ、また守ってほしいと頼んだ。

『そうよ。私たちは全にまた、守ってほしいのよ』

そして、それに

『……わかった。まあ、そうなる事がない事を祈っている』

全も快く承諾した。そんな昔の記憶。


















全は約束した。約束、してしまった。

例え、彼女達が忘れていても……彼女達に理解されなくとも……守る、と……。

「………………………」

全の走りはいつの間にか早くなっており、()()()を追っていた。黒い車を見失ってたまるかとその眼光を鋭くさせていた。



アリサSIDE

あれ?私達どうしたんだろう?

そうだ、たしか帰ってたら黒服の大人たちが近寄ってきて……そ、そうだ!すずかはっ!?

そこまで考えて私は周りの状況を把握する。そこは廃墟のような場所だった。

すずかは隣で眠っている。

私はすずかを後ろで手をロープで縛られた状態だから難しいけど……何とかすずかの肩に手を置く事が出来た。

「す、すずか?大丈夫?」

数回程揺らす。

「う、うぅ……あ、アリサちゃん……?」

よかった。大丈夫なようだ。

「おやおや。お目覚めかな?」

と、私たちの前に見知らぬ男達が現れた。

どうやらこいつが私達を誘拐した犯人のようだ。

「あんた
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