暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-12 妖精の世界へ
Story12-4 二歩目は今後への一歩
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
シャオンside


飛び始めてから数分……気がつくと、前方で森が切れていた。


その向こうに色とりどりの光点の群が姿を見せる。


街はぐんぐん近付き、すぐに大きな通りと、そこを行き交う大勢のプレイヤーまでもが見て取れるようになってくる。

いろんな種族がいるところを見ると……圏外村なのか、もしくはそういった街なのか。

「見えてきたなー」

「パパ、真ん中の噴水近くに着陸してください!」

「りょーかい」


クリアパープルの翅を広げ、空気抵抗を上げることで減速した。





着地と同時に大きくひとつ伸びをして、周囲にぐるりと視線を向ける。

「いろんな種族が混み合ってるわりには綺麗な所だな」

「エクセトルの街は、サラマンダー領とシルフ領のちょうど狭間にある街です。

サラマンダーとシルフ、時々インプも立ち寄る街みたいですね」

「ここの街はどういう役割なんだろう」

「ここから北西に向かうと、世界樹の根元の街アルンにたどり着ける道があるルグルー回廊がありますね。

ここはルグルー回廊へ向かうプレイヤーたちが準備をするための街のようです」



レイ曰くエクセトルの別名は『和水の街』

この街では、デュエルが今までに一切起こったことがないらしい。
そういった『和』の象徴であると共に、この街のシンボルである噴水――さっき俺たちが着陸した近くのやつだ――があるため、和水の街なんだそうだ。


確かに和やかでいい雰囲気だ。





ただ、問題点も…………あるようだ。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















このエクセトルの街の問題点、それは『武器屋』がない、ということだった。

この街に来るプレイヤーはみな熟練者たちだ。武器を持ってないという方がおかしい。



俺とレイは、今後のことを考えるべく宿屋兼レストランに入った。













レストランに入ったあと、俺たちは一番奥の二人用の席に座った。


何か食べようか…………と思ったが今リアルでは夕食時だ。仮想世界で食事をすれば、現実に戻ってからもしばらく満腹感が続くために、あまり食べすぎるのは得策とは言えない。


結局俺はショートケーキ、レイはチーズクッキーを注文し、飲み物はワインのボトルを1本取ることになった。

NPCのウェイトレスが即座に注文の品々をテーブルに並べて行く。


不思議な緑色のワインを注いだグラスに、俺はそっと口付けた。

「レイ……これからどうしようか…………」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ