第二十四話
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いてきた俺に対処できず、なんとか蹴りを放とうとするが――遅い。
「はッ!」
蹴りを放とうとした足の支点を斬りつけ、蹴りを中断させる。
その中断された隙に何度となく足に剣戟を浴びせ続け、マッシブェイト・ゴーレムがパンチを繰り出そうとした時には《縮地》でこの馬鹿デカいゴーレムの後方に回り、怯んだところを再び足に向けて剣戟の雨を浴びせる。
俺の狙い通り、この高速戦闘に、パワー型であろうマッシブェイト・ゴーレムは付いていけずに、目に見えて混乱していた。
しかし、今までにいた通常のゴーレムよりはるかに堅く、十撃二十撃与えても倒せる気配は見えない。
「……ッと」
マッシブェイト・ゴーレムがこちらを見たので、足を斬りつけつつ、《縮地》にてゴーレムの裏側に回り込む。
さて、さっきと同じように、再び剣戟による乱撃を浴びせるのだが、思ったより足が硬い。
それに、《縮地》は便利な技ではあるものの、もちろん弱点はある。
それは、平常時の《縮地》の連続使用回数は五回であるということだ。
気力や体力に左右されるものの、だいたい平均して五回が限度であるため、ずっと《縮地》を使用しつつ攻撃、などという手段は使えないのだ。
体力にも辛いし、神経を使うので五回が限度だが、それをもう三度使用している……これでは分が悪い。
と、その時。
マッシブェイト・ゴーレムが、いつになく俊敏な動きで裏拳を繰りだしてきた。
マッシブェイト・ゴーレム自体の重さの分、その勢いは並大抵の物ではなく、日本刀《銀ノ月》で受け止めるには、いささか厳しい……!
「はッ!」
俺は考え事を中断し、全力でその場からジャンプした。
マッシブェイト・ゴーレムの裏拳が、俺の足下スレスレを横切ったので、避けられたことを確認した。
そのまま空中でクルリと宙返りをし、遠心力を込めてマッシブェイト・ゴーレムの首に足刀《半月》による蹴りを叩き込む。
刀を伴った蹴りを受け、マッシブェイト・ゴーレムのHPゲージが目に見えて下がる。
「――ビンゴ!」
本来ならば、威力の劣る足刀《半月》では大したダメージを与えられないだろう。
だが、大したダメージを与えたということは……そこが弱点ということだ。
そのまま着地したすぐ後に、バックステップによりマッシブェイト・ゴーレムと距離を開け、日本刀《銀ノ月》を鞘にしまう。
首が弱点だと分かったことは朗報だが、攻撃するたびにさっきのように空中へジャンプして攻撃しては、命が幾つあっても足りない。
よって、俺はポケットから《クナイ》と一般的に呼ばれる武器を取りだした。
元々は何の変哲もないただの投げナイフなのだが、個人的な趣味により、《鍛冶》スキルで意味もなくクナイ型にしている。
もち
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