第二十四話
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「……ホントに?」
よし、好感触!
俺は内心でガッツポーズをしながらも、そういや、殴られて遠ざからなければ、リズには俺を監獄送りに出来るボタンがあったことを思いだし、嫌な汗を大量にかいた(気がした)。
「ああ、約束する。それより、早くダンジョンに行こうぜ?」
「そうね。でも、私たち二人で大丈夫かしら?」
なんとか話を逸らすことに成功――ではなく、リズが真っ当な意見を出す。
一応攻略組とはいえ、良くわからない俺に、元来戦闘職ではないリズの二人では、確かに不安は残る。
「まあ、とりあえず行ってみよう。お前は必ず護るって約束するさ」
「お気楽ねぇ……ま、いつ泣いて転移脱出するのか見ものだけどねー」
その言葉と共に、俺たちはストレージを操作し、防具を装備した。
……まあ、俺の場合は普段着がそのまま防具となっているため、胸当て程度だが。
リズは、あのエプロンドレスの上から簡素な防具を装備、手にはメイスを持った。
お互いに転移結晶を服のポケットに入れ、老店主の話通り、歩いてすぐの場所にあった、遺跡のようなダンジョンの入口に立った。
戦闘職で無いリズは、この草原エリアに残すことも考えたが、何が起きるか分からない場所に置いておくのは危険すぎる。
「じゃ、行くぞ……油断するなよ」
「あんたこそ、気をつけなさいよ」
俺を先頭に、謎のダンジョンに足を進めた。
その遺跡ダンジョンは明らかに人間が入るには大きく、また、サブダンジョンとしても一級品の広さだった。
内部はピラミッドの中のような構造になっており、奥行き・横行き共に、巨人が通ることが前提であるような広さであった。
出現するモンスターも、まさか通路の大きさに合わせた巨人のようなモンスターが出てくるのかと思ったが、出てくるモンスターは全て、平均的なサイズの《ゴーレム》だった。
レベルも、この五十層に出てくる程度のレベルらしく、動きも鈍い。
サクサクと斬る俺と、武器的に相性が良いリズの相手ではなかった。
加えて、ダンジョン自体は広いものの一本道であり、敵も弱くトレジャーボックスも無いことから、未知のダンジョンの踏破は手早く進みんだ。
むしろ、隠しのダンジョンとしては簡単すぎて、拍子抜けしていると同時に、何かの罠かと思う疑っていた俺とリズは、巨大な《扉》に直面した。
通路の大きさに似つかう巨大さで、この先に何があるのか容易に想像できた。
「ここってまさか……」
「十中八九ボス部屋だな」
現場慣れしている俺の言葉に、問いかけたリズはピクリと反応し、メイスを握りしめる。
いくら強がっていても、当然ボス戦は始めてだろう、無意識に力が入っている。
「お前をボス戦に参加さ
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